あぐらと並んで昔から慣れ親しんだ座り方の一つ「体育座り」
地域によっては「三角座り」とか「お山座り」とか呼ぶところもあるそうですが。
ここでは一番一般的だと思われる「体育座り」で統一したいと思います。
さて、この「体育座り」ですが、世界で日本だけだそうです。
(色々調べて見たのですが、基本的にこういう記事が多かったです。アメリカ人に至っては「見たことがない」と記述しているものもありました…。実際にはそんなこともないと思いますが。映画STAND BY MEのワンシーンでも座っている場面がありますし。)
まぁこの辺のことは置いておいて、一応世界では「囚人座り」と呼ばれるぐらい体に悪いという認識のようです。
そもそもの体育座りの始まりなどはまた別の機会にするとして、今回はなぜ体に悪いのかという部分にスポットを当ててみたいと思います。
体育座りが囚人座りといわれる理由
(画像はネットより拝借させていただきました)
画像によりますと、8個もの身体への影響があるようです
- 目線が下がり、行動が老人様
- 口はポカンと開く、気道も開き*1
誤嚥 しやすくなる - 内臓の下垂
- 足自体が地面を押していない
- 骨盤、尾骨の位置関係が内側。最も大きな力が働き変形をひどくする
- 頸椎3・4番が詰まり、上顎運動になる
- 胸椎の圧迫
- 呼吸の異常
こう見ると体に良いこと一つもなさそうですね。
体育座りが体に及ぼす影響として腰痛が挙げられるようです。
これは研究で明らかになっているそうですから、間違いないのだと思います。
また、国際医学技術専門学校(名古屋市)の理学療法士・増田一太さんによる2014年の調査によると、主に関西地方の小学5年~高校3年の男女939人の12.7%に腰痛があり、座った時に痛みを訴えるケースが66.4%で、そのうち体育座り時に痛みを感じたのが52.3%だったそうです。
半分の人が体育座りに苦痛を感じているという結果が出たようです。
確かに、体育座りって猫背になるし、丸まってるから体に良いことってなさそうですもんね。
なんか尾てい骨っていうのかな、お尻の骨も痛かったような気もするし。
僕には一番の原因は運動不足ではという思いが否めない
2017年7月に「子供の放課後の過ごし方」に関するインターネット調査を287名の一般の方に行った結果。
「放課後、保護者と子供が一緒に外で遊ぶ時間」1時間以上は5.6%
2人に1人は「遊ぶ時間がない」
という結果が出ているそうです。
やはり様々な技術が進む一方、別の問題が出てきているようです。
確かに外で遊ぶ子供は減った気がします。というよりも公園が減ったような気もします。いずれも感覚なので確証はありませんが。
たまにショッピングモールなんかに買い物に行ったりしますが、子供を見ているとNintendo Switchを持っている子を見かけます。
ゲームはゲームで良いと思うのですが、せっかく外に出ているのになぁと思うこともあったり。
全てがそうではないかもしれませんが、運動不足によって解消できる部分ってあるのではないかなぁと思います。
|
運動不足ではありそう
上記のような内容からしても運動不足であるという事は言えそうです。
体育座りは確かに体に良くない座り方なのかもしれません。ですが、そもそも家でゲームばかりして体も動かさないと運動不足で健康な体は作れないと思います。
少し前に運動は体に良いという記事を書きました。
運動は病気を予防する効果もあり、体にメリットばかりです。
適度な運動をすることで、疲れにくい体にもなりますし、夜ぐっすり眠れるという効果もあります。まさに運動は健康を維持するために必要な行動と言えると思います。
例えば…
★週に2回、全校朝礼と全校集会があったとします。
朝礼or集会の1回の時間が校長先生の話が長かった場合を想定し、20分として計算。
1年は52週なので、
20分✕2回✕52週✕12年=24960分
1日は24時間ですから
24時間✕60分=1440分
24960分÷1440分=17.3日
まぁ他にも体育の時間の合間などもありますし、体育座りをする時間があるとして多めに見て30日としましょう。
12年間通った学校生活で体育座りをしている期間は約1か月です。
1か月間体育座りで座り続けるわけでもないですし、そこまで脅威になるとはあまり思えませんが。。。
それよりも運動量を増やせばいいのではと思ってしまうのは僕だけでしょうか。
もちろん、保護者の方がついていられない時間というのもありますから、難しい部分もあるとは思いますが、それでも体育の時間よりも断然少ないと思うのですがどうなんでしょう。
何よりも運動が一番
やはり一番は運動をすることだと思います。
運動がもたらす健康効果として、
- ダイエットなどの「減量効果」
- 血糖値改善などの「身体の健全化」
- ストレス解消などの「心の健康効果」
- 骨粗しょう症やがんなどの「予防効果」
など、様々な健康に対する効果が得られます。
ましてや子供は成長過程の途中。
元気に体を動かして体の使い方や体を動かす楽しさなどを学ぶ機会でもあると思います。家に閉じこもってゲームばかりしているよりも体を動かす方がいいと思います。
実際に文部科学省による小中学校の全国都道府県学力テストの結果と体力・運動能力の調査結果を照らし合わせたところ、「運動ができる子どもは勉強もできる」傾向があることがわかっています。
つまり、「運動」と「勉強」には相関関係があるといえるわけです。
人生百年時代といわれている現代だからこそ、「運動」を疎かにしてはいけないのではないでしょうか。
悪いことは悪い。でも、対策をもっと検討すべきでは。
体育座りが体に良くない影響があるという事はわかりました。
ですが、それに対しての対策がパイプ椅子の導入というのはどうでしょう。
別のアプローチから攻めてみるのもいいのではと思ってしまいます。
今世界も大きく変わってきているように思います。
これまで良かったものが実は良くないとか、これはもっとこうあるべきだとか。
僕はどちらかといえば左寄りなタイプです。
体育座りが体に良くないのならば、廃止するべきだと思います。メリットのない座り方を強要する必要はないと思いますから。
ですが、体育座りを辞めて入学式や卒業式みたいにパイプ椅子で朝礼や集会をしたとしても、次は「パイプ椅子は座面が硬いため、背中や腰を痛めやすい」なんていうことになりませんかね。
そうなってくると負担の少ないソファにしましょうとか、最終的に朝礼や集会の撤廃という事になりませんか。
これは極端な話ですが、また別の問題が浮上してくるように思います。
それなら、体育座りを辞めさせた上で、体育の授業や休み時間を増やすというような別の改善策も取っておくほうがいいのではと思います。
「これはダメだからやめよう」とかそれだけで廃止や禁止ばかりしているとどんどん縛られていくものが増えるだけなような気がして。。。
ましてや今はコロナ禍でマスクを着けて外出しなくてはいけないなんて言う子供に取ったらストレスでしかないような時ですし。
しかも、マスクをしているならしているで色々な議論もされていますしね。
もう何が何やら訳が分からない国になってしまいそうで不安です。
とにもかくにも皆さんも健康には気を付けましょう。
運動不足にならぬよう、適度な運動を心がけましょう。