鳥と魚と僕とポーク

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紙の本を作るために紙を減らせ。紙の本は悪なのか

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趣味は読書です

と偉そうに趣味と言えるほど本を読んでるわけではありませんが本を読むのは好きです

 

ご存知の通り本は紙でできています

昨今「脱炭素」などと言われている中で紙を使うのはあまりよく思われていないようです

僕自身電子書籍を読むこともありますがやっぱり紙の本の方が好きです

 

224ページの紙の本1冊を作って廃棄するまでに出る温暖化ガスは500ミリリットルペットボトルを5本生産・消費する時の量と同じくらいだそうです

 

二酸化炭素(CO2)換算で、およそ1.1キログラム

これが電子書籍になると紙の5分の1で済みます

何も対策を打たずに紙の本を出し続ければ時代の脱炭素の流れに逆行しかねない状況です

 

そう考えると電子書籍を増やして紙媒体を減らしていくという流れを加速しなければならないとは思うのですが

やはり紙の本が出版され続けている理由としては「紙の本」の方が売れているからなのでしょうか

 

僕はビジネス書や小説、奥さんは漫画や小説を読みますがどちらも紙の本を読みます

所謂”所有感”が良いのかもしれません

漫画などは特にそうですが本棚にずらっと並んでいる背表紙を見ると心が踊ります

図書館や漫画喫茶などでも体験できると思います

 

あのびっしり並べられた本は所有欲を満たしてくれると思います

中には新刊で買って読んだら売るという方もおられるようですがやはり紙の本を選ぶということには変わりはないようです

 

ただ今後の世界の流れとして紙の使用を減らすことがCo2の削減につながるのだとしたら紙媒体は減っていく傾向になると思います

 

出版社の1番の問題としては売れ残った本の処分がとても大きいとのことです

確かにせっかく製作した本が思いのほか売れず在庫を抱えてしまい再出荷分があるとはいえ必要分を超えてしまった本は処分されてしまうそうです

 

書店に行くと『ベストセラー』だったり『重版決定』などといったポップがかかっている本ばかりに目がいくと思いますが

率直にいうと「思ったより売れなかった本」というものももちろん存在するわけで

 

中には重版したけど重版した分全ては売れなかった

なんていうこともあるでしょう

 

そう考えると出版社もあれこれと対策や対応を考える必要があると思います

アメリカやイギリスなどでも電子書籍への移行はまだ発展途上だそうです

どこの世界でもこういった脱炭素に対する問題解決は容易ではないようです

 

個人的には紙の本は無くならないで欲しいなと思う反面

電子書籍の割合を増やした方がいいのかななんて思う気持ちもあります

 

とても古い書籍が今でも人気書籍として取り扱われているのをよく見かけます

例えばこちら

外山滋比古著の『思考の整理学』です

 

初版は1983年

今から40年も前の本です

『東大生が一番読んだ本』『東大生、京大生が読んでいる本』といったようなポップをよく見かけます

数百万単位で売れているロングセラーの書籍です

 

現在でも書店で並んでいるということはきっと何度も再版されていることでしょう

そう考えるとここにも紙が消費されているということになります

もちろん電子書籍化もされていますが紙媒体も売れるため何版もの重版になっていると思います

 

そう言った紙媒体問題の一つの案として

『初版から10年経つと電子書籍に移行する』

というのはいかがでしょうか

特に深く考えずに思ったことを発言しただけなのでそうするとどんなデメリットが生じるのかということはわかりませんが

何かしら策を講じた方がいいのではないかなと思います

 

紙の本が無くならないためにも”無駄”は減らしていくべきなのかなと思いました