皆さん運動してますか?
僕は全くしていません。
ですが、仕事柄1日平均12000歩ぐらい歩いています。
(スマホのヘルスアプリでの測定ですので、誤差はあると思います。)
範囲としては狭い範囲を行ったり来たりしているだけなのですが、結構歩いているなぁと日々思っております。
実は少し前から運動しないとなぁと思っていたのですが、毎日約12000歩も歩いているなら、ウォーキングしているぐらいになるんじゃね?と思い、平均歩数的なものを調べていると面白いものを発見したので、今日は少し運動について書いてみたいとおもいます。
成人男性の1日平均歩数は約6800歩。成人女性は1日約5800歩
皆さんは1日どれぐらい歩いているかご存知でしょうか。
厚生労働省が令和元年(2019年度)に調査した「国民健康・栄養調査結果の概要」の第3章の2によると、成人男性の1日平均歩数は6793歩、成人女性の1日平均歩数は5832歩となっています。
これに対して、「うわぁ多いなぁ」と感じるのか「少ねぇ」と感じるかは人それぞれですが、皆さんはいかがでしょうか。
僕は日々変動はありますが、約12000歩ぐらいということなので、平均の約倍近くは日々歩いていることになります。
上にも書きましたが、動く範囲は決まっているのでそんなに歩いているという気持ちはないのですが、数字で見ると結構歩いてるなぁと感じます。
しかしながら、ある研究結果から1日に1万歩も歩く必要はないということが分かったそうです。
もちろんウォーキングは健康に良いということに変わりはないのですが。
2019年の高齢女性を対象とした調査で1日約4400歩を歩く人は、1日約2700歩以下の人に比べて、その後4年間の死亡率が低いことが分かったそうです。
死亡率が変わるって相当だと思います。
また、2020年の調査では1日約8000歩から12000歩を歩く人は、1日約4000歩の人と比べてあらゆる原因での死亡リスクが低下したそうです。
たった、歩くだけで死亡率が下がるというのはとても素晴らしいことですよね。
今は電車やタクシー、バス、自転車、バイクなど便利な乗り物がたくさんありますが、やはり歩くのが一番体にはいいということです。
しかし、しかしです。
毎日12000歩も歩いていればまぁまぁ良いウォーキングにはなってるだろうと思っていたわけですが、実はそうでもないらしいです。
リスクの低下は1日約7500歩で最大になるようで、1日10000歩やそれ以上歩いてもより高い効果は得られないのだとか。
まぁ歩いた分お腹は空きますし、その分食べてたら意味ないですしね(苦笑)
運動と病気の関係
さて、それを踏まえたうえで、運動と病気のお話へ。
イギリスのノッティンガム・トレント大学で運動生理学を教えるジョン・ハフ氏によると、運動の「健康に良い」という効果はあくまで病気を未然に防ぐもので、ひとたび病気にかかってしまってから運動すると、むしろ逆効果になるそうです。
もちろん運動が体に良いことは言わずもがなではあります。
研究結果としても複数報告されています。
運動に対する効能としては
- 死亡
- 高血圧
- 糖尿病
- 肥満
- 骨粗鬆症
- メンタル
など様々な改善の効果が得られることはわかっています。
定期健診など受けておられる方などなら、適度な運動という言葉はよく見聞きすると思います。
ダイエットやエクササイズなどが盛んな今、運動が免疫力をアップさせるということは周知の事実だと思います。
運動時にはホルモンの分泌が増加して、体内の免疫細胞を作り出す、血流が増えるため、体内で作られた免疫細胞が血流に乗って体内を循環する移動速度が向上して免疫細胞が効率化されたりなど運動による免疫力のアップは研究の結果として表れています。
この運動による免疫力アップがどのぐらいかというと、少し古いですが2000年に発表された研究では、運動習慣が全くなかった人が約40分のウォーキングを週5日続けたところ、風邪やインフルエンザなどの感染症の症状が40%~50%も減少するという結果が出たそうです。
40分歩くだけで風邪ひかなくなるなんて凄いなぁと思います。
iPodなんか聞きながらですと時間も気にならないと思いますしね。
だが、しかし。
上記のように運動には病気を予防してくれる効果があるという事は言うまでもありません。
ですが、病気にかかってしまった後では話は違ってくるそうです。
まぁ風邪でしんどい時に運動しようと思う人も少ないとは思いますが、習慣だからといって多少体がダルいぐらいなら頑張ってウォーキングする方もいそうですが、それには待ったをかけた方がいいかもしれません。
風邪を引いてしまってからの運動は禁物
運動に病気を治す効果はないというのは
「運動することによって体にストレスをかけるせい」
だそうです。
運動することによって免疫細胞に必要な酸素やブドウ糖を使い果たしてしまい、逆に免疫細胞の活動が鈍くなってしまうため、病気にかかってからの運動は良くないそうです。
体を動かすことで汗をかいて毒素を出す。
という事も考えられそうですが、逆効果なんですね。
「風邪なんか汗をかけば治る」なんて昔聞いたことある気がしますけど、そうではなかったんですね。
いずれにしても程々にというのが一番良さそうですよね。
ちなみにですが、現時点では運動が風邪を治してくれるという根拠は今のところ見つかっていないそうです。
人間の体にはまだまだ不明な点が多いみたいなので、もしかしたらこれから見つかるかもしれませんよね。
今後の医療や科学に期待しております。
今回色々参考にさせていただいた厚労省のリンクはこちら↓