鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

飲み会に社員旅行。企業のイベントに賛成か反対か。

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新型コロナが発生してもう4年になります。

当時はかなり大騒ぎになりましたが、今となっては危機感もだいぶ薄れてきていると思います。

「感染者は毎日いる」のにです。

 

新型コロナウイルス 都道府県別の感染者数・感染者マップ|NHK特設サイト

 

慣れって怖いですよね。

奥さんが感染したことで新型コロナに直面した僕ではあるのですが、僕は感染していませんし今となってはどこか過去のウイルスのような感覚になっています。

 

 

spawn.hatenablog.com

 

 

そんな新型コロナが流行ったことで失われつつあるものがあります。

「会社イベント」への参加です。

 

以前話をしたかどうか忘れてしまいましたが、僕はお酒を飲みません。

自宅の冷蔵庫に僕のお酒が入っていたことは一度もありません。

コンビニで買って外で飲むなんていう事も一度もありません。

飲み会に参加して付き合いで飲むという事はありますが、自分から進んで飲むことはしません。

 

僕とお酒は相性が良くないので、好きになれるはずもなく。

 

 

ただ、日本という社会では「飲み」という場がとても重んじられていると感じています。

いつの年代までかというのは把握していませんが、少なくとも僕が学生の頃や20代の頃だった90年代や2000年代初めはまだ飲み会という文化は強く残っていました。

むしろ「飲み会で仲を深める」という事が当たり前の時代です。

 

日本にはそういう”裸の付き合い”だったり”酒の付き合い”というのが存在します。

そういう時代に生きてきた僕なのでなんの抵抗もありませんが、今の若い人たちが感じている「疑問や不満」はよくわかります。

 

僕も「会社イベント」に対して不満や疑問を感じていた一人だからです。

 

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「いやなら断ればいいじゃん」

 

という事を言われると思いますが、もちろん断ったことも何度もあります。

ただそこが時代の怖さというもので、断るという事は「協調性がない」と捉えられてしまいチャンスを逃すという結果につながることが多々ありました。

 

わかりやすくいうと、悪代官とつながる越後屋です。

 

裏金や賄賂という実弾的な経験したことはありませんが、似たようなことはありますし光景を何度も見ていました。

それに立場の上の人、権力者、先輩などに可愛がられることがいわゆる出世への道につながっているという事です。

それがいわゆる「飲みの場」という事になります。

 

上昇志向が強い人ほどそういう場に率先して参加し、権力者から引っ張り上げてもらうというドラマのような世界でした。

もちろん僕も当時は上昇志向がありましたので、そういう先輩にいい顔をして付き合っていましたが心の中では「実力は関係ないんだな」という複雑な気持ちを抱えていました。

 

 

実力よりも先輩や上司とうまく取り入る人だけが上に上がれるんだなと。

 

 

 

ですが、今の時代「飲み会不要説」がかなり多くなってきています。

強制的に飲まされるという事から解放されるだけでなく、社会全体が飲み会という場を疑問視し始めているという部分が出てきていることで「強要しない」「飲まない人も尊重する」というような流れが出てきているということ。

 

やっぱりプライベートの時間って大切だと僕は思っています。

昔は自宅に仕事を持ち帰るなんていう事がたくさんありました。

過去の世代の人たちは今でも残っているところもあるかもしれませんね。

 

 

実際僕の会社でもそういう思考の人はたくさんいます。

休みの間も会社のことを考える。

というような人はまだまだいます。

 

でも、今の時代はもうそういう時代じゃないと思うんですよね。

いつまでも過去に囚われている世代が新時代についていけず、新時代を批判する。

「昔はこうだった」

「俺の時代はああだった」

というような話を繰り返す。

そういう謎の教育や洗脳の場という「飲み会」がなくなったことってとても大きいなぁと僕的には思っています。

 

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社員旅行なども同じです。

前に努めていた会社で、絶対に人前で着替えない同僚がいました。

僕は「刺青が入っているのかな~」ぐらいに考えていました。

別に刺青が入っていたって僕にとっては全然構いませんし、それは個人の自由だと思いますから。

ですが、ある時同僚が自分から話してくれた時があって「過去に大きな手術をしてその傷を見られるのが嫌だ」ということが理由でした。

 

手術の後を見られることが嫌だという感覚は僕にはない感覚なのでとても驚きましたが、そういう人もいるんだなと。

 

ですが、社員旅行とかってなると嫌でも裸の付き合いをすることになってしまいますよね。会社全体が理解者ばかりだったらいいと思いますが、きっとそういうわけでもないでしょうから。

日本では昔から

  • 場の空気を読む
  • 衝突はなるべく避ける
  • 同調圧力

というものが根強く残っています。

これは日本という国の話というよりも、”日本人”という人種単位の話になるかもしれません。

 

そういう人種なのかもしれませんが、それが変化しそうな時が来ています。

社会全体の流れとしては「飲み会」や「社員旅行」に参加したくない人が増加しています。

世代が変わっていくことで社会全体が変わってきている証拠だと思います。

 

僕も全員に強要するというのはよくないと考えています。

嫌だという人を連れて行ってもお互いに楽しい環境を共有する確率は高くないと思います。

「行ってみないとわからない」

という人がいますが、確かにその通りですが「それじゃあ今回は参加します」と言って参加して「やっぱり参加するんじゃなかった」と感じたらより一層そういうイベントに対して閉鎖的になっていく一方です。

 

それっていいことなのかなと。

人によって好き嫌いがあるように飲み会が好きな人、嫌いな人がいるわけでそれを尊重することって駄目なのかなと。

 

ですが現代ではそういう風潮が減ってきています。

変な媚びを売ったりしなくてもよくなった時代になりつつあります。

逆に強要する側が非難されかねない時代になりました。

個人的には良い時代だと思いますし、もとに戻ってほしくないなという気持ちもあります。

 

しかし、逆に言えば本当に実力がないと認められないし上に上がることはできないという事になります。

それはそれで楽しい時代ですよね。

自分の生き方をより選びやすくなったとも言えるわけですから。

 

人生は楽しまないとつまらないですからね。

自分の人生ですから楽しく過ごすことが何より一番です。

 

僕が若いころ疑問や不満に思っていたことが今の若い人たちも同じように感じているんだなぁと思うとなんとなく複雑な気持ちです。

ちょうど中間的な世代なのかなと。

 

いずれにしても世代交代という言葉は幅広い意味で使うべきですよね。