かなり怪しいペース
というかむしろもう無理確定ペースです
もはやペースと言えるのかも疑問ですが
さて
年間100冊目標の第7冊目
たまたま別の本を買いに本屋さんに行った時に見つけた本で
裏表紙の帯を見て「面白そうだな」と感じた一冊です
“普通”とは何であるか?
とても哲学的で面白い問いです
“普通”
とてもよく耳にする言葉です
「◯◯は普通だ」
「それは普通じゃない」
などなど“普通”と軽く口にする人がいますが
そもそも“普通”とは一体どういうものなのか
定義してほしい
とまでは言いませんが“普通”って人によって異なるもので意外と“普通”でなかったりするんですよね
でも人は安易に“普通”という言葉を使う
ある人にとっては“普通”かもしれないけど
ある人にとっては“普通”じゃない
そんなことってよくあることです
古倉恵子という女性を通して“普通”とは何か
を見ることができるとても不思議で面白い作品です
恥ずかしながら村田さんという作家さんを知らなかったのですがこの作品を読んで他の著書も読んでみたいと言う気持ちになりました
どんな人にも“普通”がありますが
その“普通”は相手にとって“普通”であるのか
果たしてそれは本当に“普通”なのか
判断は人それぞれですし
答えはないように思います
ただ世の中での“普通”というものさしは存在していてみんな何となくそのものさしに沿って生きている
そんな感じがします
世間一般的なものさしから外れると
「変わり者だ」なんて言われることもあります
近年LGBTQや多様化や個性なんて言葉がより強調されるように思いますが
それでもどこか“普通”というものは払拭されていないように思います
それはきっと今までの流れがとても太いものだからではないかと思います
受け入れる人は受け入れますが
やはり中には受け入れない人もいるわけでして
それが良いか悪いかは僕には判断することはできませんがそういった世の中だから“普通”というものがいつまでも根強く残っているのかなと思います
「自分は普通じゃないのかも」
と思ったことがある方もいると思います
僕は思ったことがあります
ただそれは自分の周りの人が似た価値観を持っている人がたまたま多いだけであり
“普通”とは言い難い部分もあるのかなと
一生で出会う人の数をご存知でしょうか
これには有名な通説があります
- 人生でなんらかの接点を持つ人は30000人
- 学校や仕事を通じて近い関係になる人は3000人
- 親しい会話ができる人は300人
- 友達と呼べる人は30人
- 親友と呼べる人は3人
あくまでも『通説』です
世界人口は今80億人と言われています
その80億人の中で30,000人と接点を持つということは全体の0.000375%ということになります
この数字を見ると自分の周りの人達同士が似た価値観を持つ人ばかりだとしても
それが“普通”と決めつけるのは少し強引ではなかろうかと思います
皆さんにとって“普通”とはなんでしょう
そんな“普通”を改めて考えさせられる作品です
先が気になりページを捲る手が止まらなくなる
とても素晴らしい作品です
ぜひ手にとっていただければ幸いです
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