画像:カーボンニュートラルの新たなカタチ──トヨタAE86 H2&BEVコンセプトに注目! | GQ JAPAN
1月13日から「東京オートサロン2023」が千葉幕張メッセにてスタート。
トヨタのブースにはなぜか名車AE86が展示されていたそうです。
※1月15日までの開催なので、オートサロンは終了しています。
しかし、そのAE86は大幅なアップデートがされていたようです。
今話題になっているカーボンニュートラルですが、そのカーボンニュートラルに対してトヨタ自動車の豊田社長が紹介したのは、「新車販売が全てEVになったからといって、Co2発生量がゼロになるわけではない」という見解だったそうです。
現在、世界で販売される新車の台数は約8000万台。
全世界の自動車保有台数は15億台を超えるそうです。
つまり、仮にEV車が毎年8000万台ずつ生産されていったとしても、全ての自動車がEVに切り替わるまでに最低19年近くかかるという計算になります。
では、今保有している15億台もの車をゼロエミッション化するにはどうしたら良いのか。
その手段として豊田社長が提案したのが、既存の自動車をEVもしくは水素自動車に変換していくというものだったそうです。
画像:カーボンニュートラルの新たなカタチ──トヨタAE86 H2&BEVコンセプトに注目! | GQ JAPAN
そこに今回東京オートサロンにAE86が展示された理由があるというわけです。
簡単に言いますと”側はそのままで中だけごっそり入れ替える”ということです。
それを証明というか実際に表現するために、豊田社長はAE86を電気自動車と水素自動車に変換して展示した。
ということです。
これに関しては本当に驚きでした。
こんな発想全くありませんでしたから、こんなことが可能になるとすれば、自動車業界も大きく変わるのではないでしょうか。
今でも古い車が走っているのを見かけますが、旧車ってメンテナンスだとか排気ガスの問題とかで結構大変だと思うんですよね。
でも、もし仮に今乗っている古い車をEVや水素化すれば、外観を変えることなく好きな車を乗り続けることができることになるかもしれません。
今回のAE86のEV化について、魅力が失われると感じる方もおられるかもしれません。
ですが、今回東京オートサロンに展示されたEVコンバート版AE86は電気自動車でありながらMTを採用しているそうです。
こういうことがもっと現実的に可能になれば、その車本来の魅力をそこまで損なうこともないんじゃないかなと思っております。
画像:カーボンニュートラルの新たなカタチ──トヨタAE86 H2&BEVコンセプトに注目! | GQ JAPAN
もちろん、「あのエンジンのフケる音がいいんだ!」とか「あの振動がいいんだよ!」とかそういった意見はあるかと思います。
そんな感じで完全に切り替えることはできないかもしれません。ですが、見た目が好きという方にとってはかなり面白い展開なんじゃないかと思います。
現実的に考えると、お金の問題であったり技術の問題や権利の問題など様々な要因が絡んできますから、簡単にできるはずもありません。
ですが、これが現実的なものになったとしたら皆さんいかがでしょう。
もしこれが実現可能だとしたら、僕が18歳の時に初めて買った車であるトヨタマークIIワゴンをEV化にしてもう一度乗りたいと思っています。
台数は少なくなってきていますが、今でも中古では販売されていたりするので、乗るろうと思えば乗ることはできます。
ですが、今後のことを考えると乗り続けることは難しくなってくると思います。
修理部品の問題だったり排気ガスの問題だったり。
そうなるとやっぱり乗れる機会は減ってくると思うんです。
ですが、コンバートするという選択肢が増えるとなると、初代スープラやセリカ、セルシオ、2000GTまでも現代に復活することができるようになるかもしれません。
(リトラに関しては別の問題があるので、復活は難しい可能性もありますが…)
いずれにしても名だたる旧車が現代に再降臨する可能性はありますよね。
特に年配の方だと、「あの頃に乗っていた車もう一度乗りたいなぁ」なんて思っている方もおられるかもしれません。
その願望がもしかたら叶うかもしれません。
僕個人的にはこのコンバート化をぜひ現実のものにしてくれるよう期待しています。