鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

マスクを着用するとパフォーマンスが低下する。という研究結果が出たそうです。日本国民全員がマスクを外す日は来るのでしょうか。

皆さんは今でもマスクをつけておられますでしょうか。

僕は今でも外出する時も着用しています。

理由としては、現時点でもお店などで「マスク着用お願いします」という張り紙が多いということがあります。

マスクをつけたり外したりするのが面倒なので、もうつけたままでもいいかなという感覚です。

仕事でも空気が悪いので、マスクをつけたまま仕事をしているということもありそこまでマスクに対して抵抗がないというのもありますが。。

なので僕は今でもマスクを常用的に着用しています。

 

さて、新型コロナが流行り今年で4年目を迎えました。

2019年の12月中旬に中国で感染者が発見され、そこから一気に拡大し日本で初めて新型コロナ陽性者が確認されたのは2020年1月15日。

ちょうど3年になります。

変異を続けていくウイルスということもあり現時点で第8波まで来ていますが、コロナ禍になる前の生活が戻りつつあるという背景もあります。

 

マスクの着用について|厚生労働省

 

くわしくはこちら

 

原則としては「屋外ではマスクの着用は不要」と厚労省も公表しています。

しかし、いまだにマスクをつけている人は多いです。

もちろん、未着用の方もいるにはいますが、狭い範囲で見ても着用率の方が断然高いです。

 

マスクの着用については「外したいけど周りの目が気になる」という自分の気持ちを押し殺している方もおられると思います。

それはきっと”不安感”が確実に払拭できていないということが1番の要因なんだと思います。

僕の会社でも「マスクしないなんて有り得ない」と考えている人はたくさんいます。

これはやっぱり未だに10万人(1月17日の感染者数)を超える感染者が出ているということがあるかと思います。

 

ただ、いつまでマスクをつけ続ける必要があるのだろうという気持ちもあります。

そんな中、『マスクをつけているとパフォーマンスが低下する』という研究結果が発表されたようです。

 

すでに脱マスクの会社もある

世間ではまだまだ「マスク推奨」の傾向が強いです。

確かに、マスクをつけていることで新型コロナの感染を抑制する研究がたくさんあり、”つけないよりはつけた方がいい”ということが根強く残っています。

 

ですが、マスクをつけていると息苦しいだけじゃなく、耳が痛い、放しているとズレてくるなど色々なストレスが大なり小なり掛かっていると思います。

さらにマスクによって「顔が見えない」とか「素顔を知らない」ということや、中には「素顔が恥ずかしくてマスクが外せない」ということにもなってきています。

 

 

いくら個人の自由とは言え、あまりいい方向じゃないのかなと思ったりもします。

特に営業や接客業など人と接することが多い仕事だと、顔半分が見えないと感情を読み取ることが難しいみたいなこともあったりで、上手くコミュニケーションが取りにくいという部分もあるのかなと。

 

 

お名前.comやロリポップなどインターネット大手のGMOインターネットグループ株式会社では「在宅勤務とマスクを続けていたらビジネスでは勝てない」ということで2022年10月に社内の脱マスクに踏み切ったそうです。

 

マスクの効果を測定した論文が発表

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マスクとパフォーマンスに関わる論点に関して、クイーンズランド大学のデヴィッド・スメルドン博士が2022年10月末に世界的科学雑誌である、米国科学アカデミー(Proceedings of the National Academy of Sciences)に興味のある論文を発表しました。

▼論文はこちらから▼

認知能力に対するマスクの効果:デヴィッド・スメルドン博士

 

博士が解析の対象としたのは世界中がコロナ禍の中でも行われていた「チェス」の試合の記録。

チェスは高度に知的なゲームである上に、AIが既に人間よりも強いという事はご存知かと思います。

その”質”が客観的に判定することができます。

博士は300万手の評価値を取得して、各プレイヤーのゲームごとの平均的な手の質を数値化しました。

また、分析に含まれたのは217の国際トーナメントで、そのうちの71の大会ではマスクの着用が義務付けられていたそうです。

 

マスクを着用するとパフォーマンスが21%低下する

Game on.

各プレイヤーが実際にマスクを着用していたかどうかについては、直接的に観察記録はありませんが、大会や国ごとに着用が義務化されているかどうかが時期によって異なる点を利用したそうです。

例えば、米国や英国では2020年3月からマスクの着用義務がゲーム中にも課されたが、ドイツではなかったそうです。

日本ではマスクの着用義務はなくても、自発的に着用することはありますが、ビデオの映像が残っている試合を確認したところ着用義務がないにも関わらず自発的にマスクを着用してプレイをするプレイヤーは少なく5%未満だったそうです。

 

分析結果はマスクがパフォーマンスに与える影響に関する、初めて明確な結果を示していました。

つまり、マスクを着用したプレイヤーの手の質が1/3ほど低下したそうです。

分かりやすく言うと、各プレイヤーが最善の手を指す割合を29%から6ポイント低下させていたそうです。

この低下幅は「最善の手を指す割合」というパフォーマンスの21%の低下に相当します。

ただ、試合を左右するような悪い手を指す確率も上昇したそうですが、上昇幅は大きくなかったそうです。

これらの結果から、マスクの着用は全般的に『良いパフォーマンス』を出せる確率を減少させるが、『悪いパフォーマンス』を出す隔離すには影響を与えることは少ないということになります。

 

マスク着用におけるパフォーマンス力は差がある

手の質をゲーム時間別に解析してみると、ゲーム開始直後から数時間はマスクの効果は大きいもののゲーム開始4時間後にはほぼ差はなかったそうです。

4時間を超えてくるとマスクを付けているという事に慣れてくるためだそうです。

 

あたプレイヤーの質によっても効果は異なるそうです。

トッププレイヤーの方がマスク着用におけるマスクの影響は大きく、それ以下のプレイヤーではあまり差がなかったこともわかっているようです。

 

日本でも将棋のトップ棋士佐藤天彦9段がマスクを外していたため反則負けになったという事が話題になりました。

1月10日には日浦市郎8段も「鼻マスク」によって反則負けになっています。

二人のようなトッププレイヤーでは副作用が大きく出ることが科学的データでも示されているようです。

 

さらに、年齢によっても結果は変わるようで、20歳未満や50歳以上の年齢ではマスクの効果はあまり変化がありませんでしたが、ビジネスパーソンである年齢層の20歳から50歳ではマスク着用によるパフォーマンスの低下が顕著だったそうです。

 

事実的な脱マスクが実現する日はくるのか

日本は良くも悪くも同調圧力が強い人種です。

世間では「マスクを外していきましょう」という声は上がってはいるものの、感染者数や不安などから、未だにマスクをつけ続けるという習慣が残っています。

 

上記の研究はあくまでも「チェス」という限定した研究になっていますが、実際の仕事でも”完全に影響がない”とは言い切れないのではないかと思います。

 

正直、これだけ着け続けているので個人的にマスクに対して煩わしさはもう”なくなった”と言えます。

僕は眼鏡をかけていませんが、眼鏡と同じような感覚なんじゃないかなと。

 

もうそれが日常になってしまっているというような感覚です。

ですが、このままずっと付け続けていくという事になると「それはどうなのかな」という疑問が残ってしまいます。

 

どこかで”マスクの未着用”が定着するようにしないと、今後結構大変なことになってくるんじゃないかなぁと思ったりもします。

一時期『マスク一枚では効果がないから、重ねて着けている』なんていうことを見たことがありますが、それこそとんでもない方向に向かってしまうんじゃないかと。

 

まぁ地球から見ると1ドットに過ぎない僕の懸念なんて取るに足らないことではありますが。。。

 

いずれにしても国が「屋外ではマスクしなくてもいいですよ~外しても大丈夫ですよ~」って言ってるにも関わらず「外す人が少ない」というのはどうなのかなと。

そういう国民性が今の世界の情勢からするといい方向に働かないんじゃないかなと思ったりもします。

 

誰でも発言する自由が与えられているという世の中ですが、マスクをしていないということに対して嫌悪感を抱く人が多くいるのは現実ですから、それにビビッてなかなか外せないという臆病な国民性が今後吉と出るのか凶と出るのか気になるところです。