GAFA = google・Apple・Facebook・Amazon
一時期よく耳にしましたが、最近は聴き慣れたということもあってか大々的に聞くことも減ってきました。
少し前にTwitterでの大量解雇が話題になりましたが、超有名企業のGAFAでも1万人規模のリストラが相次いでいます。
去年1年間で大手プラットフォーマー企業の株価が下落しており、リーマンショック後の世界経済を支えてきたGAFAの時代は終わりを迎えているようです。
なぜ、そうなったかというと企業のビジネスモデルに成長の限界が見え始めていることにプラスして、アメリカの利上げや競争激化などいくつかの要因があるようです。
ウェブ2.0からウェブ3.0へ
何度も書いていますが、この後IT業界は大きく変化することがわかっています。
「ウェブ2.0」から「ウェブ3.0」への移行や「メタバース」など新しいデジタル技術も加速していくことでしょう。
一番重要なポイントはより多くの人がネットワークに接続して、現実とバーチャルの世界が同時進行する可能性が高くなります。
これはこれからの生き方に大きな影響を与えることは言うまでもありません。
iPhoneやAndroidといったスマホに加えてiPadのようなタブレット端末が普及しています。
最近ではiPhoneやiPadを使ったレジを採用している店舗も多く存在していますよね。
つまり、個々の消費行動や好みなどに関する”ビッグデータ”が収集されて活用されるようになっています。
当初GAFAなどは低コストでデータを獲得して多くの需要を作ってきました。
サブスクリプションやシェアリングなどのビジネスも急速に普及したことで、収益力はさらに高まりました。
ですが、需要の鈍化と世界的な物価上昇があり、GAFAの成長が頭打ちになりつつあります。
そのような背景があり、コストカットを進めて業績の悪化を食い止めるために、GAFAは人員削減を始めています。
フェイスブック(現メタ)では1万1000人、アマゾンでは1万8000人と大幅な人員削減を発表しました。
現時点では採用を止めているグーグルやアップルもいずれは人員削減を行うことになるかと思います。また、GAFA以外にも記憶に新しいツイッターやマイクロソフトなどが人員削減を行なっており、それだけに止まらず新規事業への投資も削減せざるを得ない企業も増えているようです。
世界の企業が参入を始めた
そうなった背景には、競争の激化と言うものがあるかと思います。
リーマンショックの直後、GAFAの競合企業は少なかったのですが、新規参入が相次いで似たジャンルのサービスを提供する企業が大幅に増加しました。
SNSや配車サービスなどのシェアリング、モバイル決済などのフィンテック、オンラインゲームなどの分野では、中国のTikTok、アリババなどのアメリカ以外の企業も急速に競争力を上げてきました。
先ほども書きましたが、これから「ウェブ3.0」への移行が加速していきます。
不透明な部分も残っていますが、ウェブ3.0に移行することで、ネット空間のあり方が大きく変化することになると思われます。
今まで僕たちは必要に応じてスマホやタブレット、PCなどを起動してGoogleやYahoo!の検索サイトにアクセスして欲しい情報や物を手に入れています。
こういったサービスはGAFAが提供してきました。
これまでのことはウェブ2.0でのことで、今後移行していくウェブ30では、メタバース技術やブロックチェーンなどの普及によって、各々が常時ネットにつながるようになると言われています。
それに伴って、データはGAFAなどの一部の企業による管理から、分散された透明性の高い形で管理されることになります。
そんな未来を支えていくためには、新しいデバイスが必要不可欠です。
もしかしたら、スマホがウェブ3.0に対応するという形で進化すると言うこともあり得るかもしれませんが、新しいウェブ3.0を可能にする新デバイスが登場することになるかもしれません。
どういったものになるのかはわかりませんが、いずれ僕らの前に登場することだと思います。
ソニーのウォークマンがなければiPodは生まれなかった
どれだけの方がご存知かはわかりませんが、SONYにはウォークマンと言うシリーズがあります。
今はMP3という形式でポータブルデジタルオーディオですが、発売当時は「カセットテープ」を持ち運んで聞けるポータブルオーディオでした。
僕は”ウォークマン”と聞くとどうしてもこっちのイメージが先に沸いてしまうのですが(笑)
このソニーのウォークマンは大人気のアップルのiPodよりも先にポータブルオーディオを発売していました。
つまり、ポータブルオーディオの先駆けはソニーということになります。
ソニーのウォークマンがなければ今のiPodは現れなかったということです。
そんな感じで、ウェブ3.0に対応する画期的な新しいデバイスを日本の企業が発明するという可能性もあるかもしれません。
日本にも様々な技術を開発している企業もたくさんありますし、もしかしたらGAFAを担う企業が出てくる可能性もゼロではないと思います。
ただ、どこよりも”遅れている”と言われている日本で、どれだけ真剣に今の世界と向き合っていけるかが重要な鍵になることは間違いないと思います。
僕個人の意見としては、本当にこの危機を乗り越え30年という経済停滞に終止符を打って欲しいと願っております。