先日会社での会議である従業員が「実はあの時体調が悪かった」という発言をしました。
話の流れを簡単に説明しますと…
会議の中でその従業員が小さなミスをしてしまったことについて話す機会がありました。
原因を解明し改善することで、今後のミスを減らすということで、「なぜミスをしてしまったか」という問いに対して「実はあの時、体調が悪くて」という発言をしました。
周りからは「体調が悪いなら、無理せずにすぐに言って欲しい」「無理してより体調が悪くなっては困るから」という言葉を投げかけていました。
そんな一人の従業員を気遣った言葉の中に、「もし倒れられたら迷惑だから、無理せずに言ってほしい」という言葉を掛けた人がいました。
僕はこの言葉に少し違和感を感じました。
『迷惑だから』という部分ですね。
「あなたが倒れると周りに迷惑が掛かるから無理しないでほしい」ということだと思うのですが、これについて皆さんはどう感じたでしょうか。
この言い回しというのは、一見相手を思いやっているように感じますが、”迷惑をかけるな”というニュアンスにも受け取ることができると感じました。
捻くれた考え方かもしれません。
ですが、いずれにしても「迷惑だから」という言葉のチョイスは良くないのではと思いました。
僕としては
迷惑がかかるから体調不良を訴える
ではなく
体調を最優先にしてほしいから体調不良を訴える
だと思うわけです。
何をするにも体が基本です。体調が良くなければ、働くことは愚か生活することも危ぶまれる状況にもなります。
例えば、軽度な外傷の場合、治療し安静にしていれば治ると思います。
ですが、精神的な病の場合はどうでしょう。
治療して安静にしていれば治るものばかりではないはずです。
やはり生きていく上で、『体』が最優先であり仕事は二の次だと考えます。
体の健康があるから、仕事ができる
訳ですから。
そんな中で、「迷惑が掛かるから」というのは完全に自分の都合であり、自分に厄介ごとが来るのは面倒だから困る。つまり、「自分に迷惑が掛かるようなことはしないでほしい」という意味だと僕は捉えました。
この発言をした人は自己中心的な方であり、こういった発言を本心でしそうだということは僕にはわかるのできっとこの予想はそこまで的外れではないと思っています。
以前の記事にも一部似たようなことを書きました。
僕が言いたいのは、「こういう発言はやめましょうよ。」ということではなく、気軽に「しんどいです」と言える環境を周りが整える必要があるということです。
つまり、会社側の問題もあるということです。
この従業員は強がりというか、周りに弱みを見せたくない性格の方で、我慢して無理してしまう傾向にあるタイプの方です。
こういう我慢をしてしまう人にも責任とは言うわけではありませんが、こうなってしまった要因はあるのかなと思います。
それにしてもやはり会社側が管理とマネージメントという意味でも従業員の過ごしやすい、働きやすい職場環境を整える義務もあるのではと思います。
仕事って人間関係がついて回るので、良い人間関係が築けないと誰かが負担を背負うことになります。
しかし、コミュニケーション能力には個人差が大きく分かれますので、できる人・できない人というのが存在します。
コミュニケーション能力は遺伝的で先天性のものが強いのか、後天性で身につけることができるのかというのは分かりませんが、上手くコミュニケーションを取ることが大切だなと今回改めて思いました。
僕自身コミュニケーション能力が高いとは思いませんが、そこまで人見知りというタイプでもありませんし、人と話をする事は好きな方なので、その方との関係をもっと深く築いていれば、僕には話してくれたかもしれません。
そう考えると、初めから関係を構築できていなかった僕にも責任があるのかなと。
コミュニケーションが上手く取れると、会社でも仕事が円滑に回りますし、個人的にも新しい発見に巡りあえる可能性も広がります。
これからの混沌とした社会を生き抜くためにもコミュニケーション能力を磨くべきだと思いました。
コミュニケーションの取り方で、相手の行動や言動が変わる可能性だって有り得るかもしれませんよね。
『鳥と魚と僕とポーク』を読んでいただいてありがとうございます！
少しでも「面白そうだな」「興味あるな」と感じたら【読者】登録をよろしくお願いします！
