水族館でも人気のマンボウ。
のんびりと泳ぐ姿が魅力で好きな人も多いそうです。
僕は一度マンボウの正面顔を見てから恐くて苦手になりました(苦笑)
そんなマンボウには最弱説があります。
例えばこんな感じ…
- 小魚の骨が喉に詰まって死ぬ
- 寄生虫を殺すためにジャンプ→水面に激突して死ぬ
- ほぼ直進でしか泳げず死ぬ
- 海底に潜水して、寒さのあまり死ぬ
- 朝の太陽光を浴びると強過ぎて死ぬ
- 近くに居た仲間が死亡したショックで死ぬ
- 水中の泡が目に入ったストレスで死ぬ
- 皮膚が弱すぎて触っただけで痕が付き、その傷が原因で死ぬ
など『天国に一番近い魚』と言われ直ぐに死ぬ魚と思われています。
これだけ最弱でよくぞ絶滅せずに生き延びてるなと関心します。
ですが、この最弱説。
実は嘘のようです。
ホントのところはどうなのか。
僕も昔はマンボウに関する色んな最弱説を聞きました。
ですが、もし全ての説がホントだとした場合、「すでに絶滅危惧種じゃね?」レベルの話ばかり。実際はどうなのか。というところを水族館の飼育員さんの証言と少しだけ僕が調べたもの、実際に見たものを併せて紹介したいと思います。
魚の骨が喉に詰まって死ぬ
マンボウの消化能力は弱いそうです。
海中ではクラゲなどを食べますが、水族館ではイカとエビのすり身を与えているそうで、魚をそのまま与えると骨が腸に刺さって死ぬことがあるみたい。
寄生虫を殺すためにジャンプ→水面に激突して死ぬ
僕も過去に一度だけ水族館でジャンプするのを見たことがありますが、その時は死んでませんでした。
ほぼ直進でしか泳げずに死ぬ
当然マンボウも回転できます。水族館で悠々と泳いでいる姿を見ていますから。
曲がる事が無理なら水族館で飼育できないと思うのですが。。
他の魚と違って体を曲げるというよりは後ろの方にあるヒレで方向を変えるため、小回りは利きにくいですが、まっすぐしか泳げないわけではありません。
海底に潜水して、寒さのあまり死ぬ
水深800mにまで生息する事が確認されていますので、寒いならそこまで潜らないはずです。
水深800m地点の水温は常時4℃です。
ちなみにですが、みんな大好きハマチ。
お寿司やお刺身に美味しい魚の代表とも言えるハマチですが、ハマチの生存水温は12℃以上だと言われています。
ハマチが寒くて死ぬというならわかる気がしますが、マンボウではどうでしょう。
朝の太陽光を浴びると強過ぎて死ぬ
これも「なぜ水族館にいるの?」という疑問が解決しているはずなのですが。
もし光が原因で死ぬとしたら、水族館の水槽に向けてカメラのフラッシュがたかれてビックリし、水槽などにぶつかった場合だと飼育員さんはお話されています。「朝日を浴びて死ぬなら、水族館に連れてくることもできません。」とも。
近くに居た仲間が死亡したショックで死ぬ
個体が減ることへのストレスよりも、増えることへのストレスの方が大きいと言われているそうです。新しい仲間が加わると、縄張り意識から威嚇をしたりもするそうなので、仲間が死んだショックで死ぬことはありません。
水中の泡が目に入ったストレスで死ぬ
気泡が目の中にできる「ポップアイ」という病気にかかることはあるそうですが、魚類は一般的にというレベルの話なので、マンボウだけが特別弱いというわけではないようです。
皮膚が弱すぎて触っただけで痕が付き、その傷が原因で死ぬ
皮膚が弱いのは事実だそうです。
表面はザラザラしていて固いですが、人が強くさわると跡がついてしまいます。傷が付きやすく治りにくいため、そこから感染症になってしまい死ぬという可能性はあるそうです。他の魚と比べて極端に弱いというほどではありません。
釣り人の知識として、普通の魚も人が触ると人の体温の方が魚の体温よりも高いため「ヤケド」をすると言われています。
釣った魚を触る時には必ず魚つかみ、ない場合はタオルなどで掴み、素手では触らない。
と言うのが常識だったりもしますから、マンボウに限ったことではないと思います。
あとマンボウの皮膚は鱗がないかわりにヌメヌメしてるそうです。
真実はいつも一つ
マンボウに限ったことではありませんが、意外と知られていない事実を知ることで新しい見方ができると思います。
どこから出てきたのか、誰が言い出しっぺなのかはわかりませんが、世間では噂されていることや誰かが話をしている事って実は…って事もあるわけです。
例えば、IQが高い人は頭が良い。とか。
これも実はそうではないそうです。
これはまた次回にでも書くとして。
嘘や偽りを鵜呑みにしていると現代社会においては良くない傾向にあるんじゃないかなと思います。
何でも自分で情報収集して正しい情報を見極めていくというクセをつけておいた方がいいかもしれません。
情報収集って結構楽しいですけどね。