鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

釣り糸は太いよりも細い方が釣れるのか問題。

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  • 一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
  • 三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
  • 八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
  • 永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

 

唐突ですみません(笑)

 

これは中国の諺だそうです。

他にも様々な釣りの名言があり、釣りという行為はそれだけ人々を魅了してきた行為だと言えます。

今日は僕も魅了された釣りのお話を少しだけ。

 

 

魚を釣る

釣りをする上で必要なものは餌、釣針、釣竿、釣り糸です。

基本的にこの4つあれば釣りは成立します。

 

僕は釣りを始めて10年近くなりますが、もちろん1日に10匹とか釣れる日もあれば1匹も釣れないなんて日もあります。

結局、釣りって何で釣るかよりもどこで釣るかの方が大切ですから。

 

僕の周りにも釣りをしている人が数人いますが、釣りは魚との遊びだと思っている方が多いです。

ですが、厳密に言うと魚だけではなくその日の温度や湿度、波の状況など様々な環境の複合的な遊びだと言えると思います。

 

考えるとキリがないような釣りですが、ネットでは色々な質問が飛び交っています。

例えば…

 

  1. ○○の竿で●●釣りは出来ますか?
  2. 飛距離は出ますか?
  3. 糸の太さ、長さはどれぐらいがいいですか?

 

などなど。

これは初めて釣りをする人によくある質問です。

新型コロナの影響なのか釣り人が増えたという話を周りからよく耳にします。

釣りは家族で楽しめるものですし、綺麗な場所の魚であれば持ち帰り食べることだってできますから、気軽に自然と触れ合うことができる遊びだとも言えそうです。

 

そんな釣りに関する議論の中の一つである

「糸は細い方が釣れる」

という問題について個人的に思うことを書いてみたいと思います。

 

 

魚は糸が見えている

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魚には糸が見えているそうです。

これは偉い学者さん達の研究結果がありますので、間違いないです。

 

魚の視力は0.5相当だそうで、見えるものはピンボケ状態にあるそうです

 

こうした部分から、一部「魚は近視だ。」という話もあるようですが、人間の眼は、レンズの厚さを変えることで遠近調整をします。

しかし、魚の眼は硬いレンズを前後に動かして遠近調整を行なうため、そもそも、人間と魚の眼の構造が違います。

だもんで、魚は視力が低くても近視とは言えないんですね。

これは人間と魚では目の構造そのものが違うため、一概に魚が近視だ。とは言えません。

 

 

細い糸の方が釣れる

 

魚の目は良くないが、釣り糸は見えている。

という事はわかりました。

ではなぜ、細い糸の方が釣れるという話が出てきたのでしょう。

これは色々な物が重なってできた産物と言える気がします。

 

前は釣れなかったのに、前よりも細い糸にしたら釣れた

 

という状況があります。

この経験が「太い糸から細い糸にしたからだ。」という印象を釣れた結果に繋げているという事になっているのだと思います。

 

釣り糸には様々な太さや種類があります。

ナイロンライン、フロロカーボンライン、エステルライン、PEラインと大きく4種類。

また糸の太さには日本釣用品工業会という社団法人が定めた標準直径表という物があります。

(ナイロンライン・フロロカーボンライン・エステルラインのもの)

 

そこから一部抜粋すると。

号数 直径(mm)
1号 0.165
1.2号 0.185
1.5号 0.205
1.75号 0.220
2号 0.235

となっています。

 

実際に釣りをされない方からすればピンとこないかとは思いますが、数値だけ見ても分かる通り、1号と1.2号の直径の太さは0.120mmしか変わりません。

1号と2号を比べると0.07mmと少し差があるように感じますが、これが例えば4号と5号の差を見た場合だと

 

号数 直径(mm)
4号 0.330
5号 0.370

この時の差は0.04mmとなります。

人が見てもわからないこの差を魚が見てわかるでしょうか。

 

つまり、糸が細いから釣れた。ではなく、その時糸が細かったから魚に違和感を与える事が少なかったため釣れた。になるのではないでしょうか。

 

 

細いから釣れた。ではなく、細かったから釣れた

細ければ違和感をより与えにくいから結果的に細いから釣れたと言えるかも知れませんが、糸が太かった場合でも魚に対する違和感は同じと言えると思います。

結局、糸の太い細いよりもその時の環境によることの方が重要なのではと僕は思います。

つまり、たまたま糸が細い方がその時の状況にマッチして釣れたという事で、太い糸の時にもマッチする状況というのはあるはずなんです。

必ずしも細い糸の方が釣れるという方程式は成り立たないのではと思います。

 

確かに太い糸よりも細い糸の方が魚にとっても見にくくなるとは思います。

ですが、餌を獲る時に近寄ってくるわけですから、ほぼ同じと言えるのではないでしょうか。

 

さらに、人間の目で0.04mmの差がわからないのに、魚の目でその違いはわかるのかは疑問なところです。

 

d払いポイントGETモール

 

僕の場合あまり、糸の太さは気にしません。

基本的に決めた太さをずっと使っています。ですが、それで釣れたこともありますし、釣れなかったこともあります。

その環境に対して、使っている糸が合っていたかどうか。が重要であるのではないかと思います。

 

少し書いていて自分でも意味が分からなくなってきましたが、結局僕が言いたいのは

「細い糸だから釣れる」

ではないということ。

 

ここはなぜか気になって仕方がありません。

潮の流れや風など様々な状況に応じた糸を使うのがベストだと思います。

 

だからと言って面倒なので、いちいち巻き替えたりしない僕ですが(苦笑)

 

いずれにしても単純に「太いよりも細い方が釣れる」ということをいう人はどうなのかなって思ってしまいます。

その釣りにあった糸の太さというものがありますから、なんでも細ければ良いということにはなりません。

 

細い糸を使うと不意に大きな魚が掛かってしまった場合、糸が切れてしまって魚を獲ることができないということになってしまいます。

そういうことを考えるとやはり”細ければ釣れる”という考えは危険だと理解していただけると思います。

 

自然との遊びですから、単純に魚を釣るという行為だとしても様々な状況があります。

  1. 風の向き、強さ
  2. 波の流れる方向、速さ
  3. 満潮なのか干潮なのか
  4. 満月なのか新月なのか
  5. 季節はいつなのか
  6. どんな魚がいるのか
  7. 釣りをする場所の水温
  8. 釣りをする場所の水深
  9. 肉食性の魚を釣る場合、餌となる魚はどんな魚なのか
  10. 魚がいそうな場所はどこなのか、いそうな場所に針を落とすにはどうすれば良いのか

などなど、他にも単純に釣りをするというだけでも考えることがたくさんあります。

もちろん、どんな釣りをする、どんな場所でもここまで考えなくてはならないのかというとそうではありません。

ただ、これだけ考える必要がある可能性がある釣りという遊びに於いて、簡単に「細い糸の方が釣れる」というのは明らかに判断ミスだと思います。

 

こういう人に限って釣れないことを道具のせいにしたりするんだと思います。

 

バス釣りの神様とも言われている村田基さんの切り抜き動画をご覧ください。

 

これが全てだと思います。

 

 

今回もだらだらと書いてしまいましたが、最近僕の周りでやたらと釣り糸の話をする人が多かったので書いてみました。

 

 

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