世の中には目を疑う、耳を疑うようなことが多々あります。
こういうのを見ると「人って本当に様々だなぁ」と実感します。
汗に対して嫌悪感を抱く人は多いと思います。
「汗臭い」という言葉もあるぐらいですから『汗=臭い」という構造が擦り込まれてしまっている部分もあるかと思います。
CMでも流れていますが汗を抑えるといった製品も数多くありますし。
今回はそんな汗に関するお話です。
ABEMA primeで取り上げられていた「汗に対してのクレーム」が話題になっているようです。
そのクレーム内容は以下の通り。
「昨日の夕方に買いに行かせていただきましたが、滝のような汗をかいていました。命を削ってまで働く必要はありますか? プロならどれだけ暑くても汗ひとつかかず、涼しげな顔で働くべきです。それができないならプロ失格です。お辞めください」
これを読んでみなさんどう感じますでしょうか。
共感するという方から、共感できないという方もおられるかと思います。
僕は後者の人間です。
そもそも汗ってそんなに汚いものでしょうか。
確かにTシャツがびしょびしょだとか見た目があまりという人はいるかと思いますが、汗の成分は99%以上が「水分」です。
汗をかくメカニズムを知っていればここまで嫌悪感を抱くことはないのかなと思ったりします。
そもそも「汗をかく」と言うメカニズムは汗が蒸発して体の表面の熱を奪って冷やすために汗をかきます。
真夏の暑い日に道路に水を撒いて涼しくするという行為を見たことがあるかと思います。
あれと同じで、汗をかくことで体温を一定に保ってくれているというわけです。
つまり、汗をかくことで健康を維持しているということになるのですが、その汗をかくなというのはなんとも酷な話ですよね。
汗をかくかかないはプロとは一切関係ないと思うのですが、このDMを送った方は「汗をかくのはプロ失格だ」とおっしゃっています。
誰も仕事で汗をかきたいとは思っていないと思うのですが、今回のたこ焼き屋さんという環境の中で汗をかくなというのはかなり無理があるのではないでしょうか。
そもそも鉄板に向かう仕事ですしね。
そもそもどういう神経でこのDMを送ったのかはわかりませんが、かなりキツイ内容ですよね。
まさか「辞めろ」とまでいうなんて。
世の中本当にいろんな方がいます。
面と向かって言えないならこんなこと言わなきゃいいのにと思ってしまいます。
なんか顔もわからない相手からDMでこんなこと言われてもね。
たこ焼き屋さんの店主があまりにも気の毒に感じてしまいます。
ひろゆきさんもおっしゃっていますが、汗が嫌なら食べなきゃいいのにって。
お店を選ぶ権利は客にだってあるのに。
そのお店を選んだのはご本人なのに。
勝手に自分でたこ焼き屋さんを選んでおいて、「汗かくぐらいなら辞めろ」なんてむちゃくちゃです。
僕一人がこんなこと言ってもアレですが、こういう意味不明なクレームに負けず美味しいたこ焼きを焼き続けていただきたいと思っております。