鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

梶谷真司著:「問うとはどういうことか 」 を読了

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今年は年間100冊読了を目標に掲げている僕です

新年1冊目は

梶谷真司著:「問うとはどういうことか 人間的に生きるための思考のレッスン 」

という本です

 

以前紹介したのですが前回はパラパラと読んだだけでのレビューだったのですが

完全に読了し終えたので今回1冊目としてご紹介させていただきたいと思います

 

確か僕が書店で見た時は「自己啓発」的なジャンルのコーナーにあったかと思います

もちろん書店によって取り扱われるジャンルは違うと思いますが

 

著者である梶谷さんもご自身で仰っておられますが紛れもない「哲学書」であると言えます

 

  • 問うということの大切さ
  • 問うということの必要性
  • 問うということの危険性

 

などなど

問うということが生きていく上でどれだけ重要でありどれだけ大切なことかを教えてくれる本です

 

なぜ哲学書自己啓発コーナーにあったのかという部分に於いてはとても明白です

問うことができれば自分の知識や能力を高めることができます

単純ではありますが「問う」とは「知る」ことへの道標となるわけです

 

また問うことは物事を公平に見ることができるようになるための訓練とも言えます

 

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ある問題に直面した時

一面からだけでは正しい答えを導き出すことはできません

正しい答え(最善の答え)を導き出すには複数の角度から問いを投げかけ物事の本質が何かを見つけ出す必要があります

 

例えば『なぜ貯金ができないのか』

という問いを投げかけた時に

それに対する答えは一つだけではないということはわかると思います

 

  1. 浪費癖があるのか
  2. そもそも収入が少ないのか
  3. 借金をしているのか
  4. 必要以上に高いものを購入しているのか
  5. 貯金をする努力をしているのか
  6. 支出の把握はできているのか

など一つの質問を投げかけたとしてもこれだけの理由、原因を追求する必要があると言えます

 

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このように一つの問題を解決するためには複数の要因を考えなければ正しい答えは導き出せないということを知ることができるとても素晴らしい本です

 

内容は各章により順序立てて構成されています

 

第1章 問うことは、なぜ重要なのか?
第2章 そもそも、何のために問うのか?
第3章 具体的に、何を問うのか?
第4章 実際に、どのように問うのか?
第5章 どうすれば問う力がつくのか?
第6章 現実の問題にどう対処するのか?
第7章 いつ問うのをやめるべきか?

 

第6章では『実践編』として

例題などを使用ながら「問う訓練」をすることができます

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あまり長い時間をかけない方法なので日常的に訓練することで『問う力』を身につけられると思います

 

素人の僕がいうのも烏滸がましいですが

自分という質を高めるためにとても役に立つ良書だと思います

 

また哲学とはどういうものかということを知る書籍としても入りやすい内容なのかなと思います

 

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いずれにしても自分のスキルを磨く自己啓発書としても哲学書としてもとても面白くオススメしたい一冊です

 

僕は知らなかったのですが

前書に「考えるとはどういうことか」という本があるそうです

もし出会うことができればぜひ読んでみたいと思っております

 

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人生をより楽しく、豊かにするためにも

『問う』ことを忘れてはいけないのだと思います

 

何か新しい本をお探しの方や次に読みたい本が決まってない方がおられましたらぜひ本書を手に取っていただければと思います