鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

音楽を聴いた時に鳥肌が立つ人立たない人。あなたはどっち?鳥肌が立つ人は…

皆さんは普段音楽を聴いていますか?

僕はほぼ毎日何かしらの音楽を聴いています。

車を運転している時、こうしてブログを書いている時も常に音楽をかけています。

 

僕は音楽を聴いている時に、たまに鳥肌が立つことがあります。

「こういう時に鳥肌が立ちます」

と具体的に説明することはできないのですが、ある条件が揃った時に全身に鳥肌が立つ時があります。

 

ふと「音楽を聴いて、鳥肌が立つというのはどういう仕組みだろうか」と思いGoogle先生に聞いてみると

 

音楽を聴いて鳥肌が立つ人は、脳の構造が特殊だという事が研究によって判明した。

 

と書いてある記事を見つけました。

 

 

鳥肌が立つ人は感受性が豊か

少し詳しく見てみると、特殊というのは音楽を聴いて鳥肌が立つ人は、立たない人に比べると、脳の神経線維が密集しているそうです。

 

脳の神経線維が密集している人は、審美的*1な反応を示しやすい傾向にあるそうです。

つまり、音楽を聴いて鳥肌が立つ人は感受性が豊かで個性的な脳を持っているそうです。

 

南カリフォルニア大学で行われた実験で、「音楽を聴くと鳥肌が立つ」タイプの10人と、そうでない10人にそれぞれ、好きな音楽を持参してもらい、音楽を聴いている時の参加者の脳の動きをモニタリングしました。

その結果、前者の方が聴覚皮質と、感情を司る部位を繋ぐ神経線維がより太いことが実験により判明しました。

 

 

「音楽を聴く」「感動する」がつながっている

神経線維が太いという事は、「音楽を聴く」というエリアと「感動する」というエリアが太くつながっているという事になります。

鳥肌が立つグループを詳しく見てみると、脳の”前頭前皮質”も鳥肌が立たないグループに比べて発達していることがわかりました。

※ちなみにですが、前頭前皮質の領域が大きい人ほど、ストレスから身を守る楽観的な考え方ができるそう。

 

この”前頭前皮質”とは、思考・創造・思いやりの気持ちなど、『人を人たらしめる』脳の最高中枢であり、歌詞を深く理解する時などにもここが活発に働くそうです。

 

 

心拍数も上昇することが判明

さらに音楽を聴いて鳥肌が立つ人は、鳥肌が立った時に心拍数が上昇することも確認されました。

調査対象者237人の内、鳥肌が立つ人は10人程度。

単純に計算してみると、音楽を聴いて鳥肌が立つ人は、100人中4人という割合になり、音楽を聴いたり、演奏したりする人は鳥肌が立ちやすい傾向にあるそうです。

 

 

脳では何が起こっているのか

別の実験では、参加者が好きな音楽を聴いたとき、脳の『感情の動き』を司る部分と『音』を司る部分が共に働き、ドーパミンが大量に分泌されていることがわかっています。

よく耳にする「ドーパミン」という言葉ですが、この「ドーパミン」は快感を感じさせるもので、例えば食事や性交渉といった僕たちの命に直結することや、アルコールや薬物などでも活発になります。

脳で感情の処理を担う部位で「シータ波」という入眠時や瞑想中に見られる脳波の増幅が確認されているそうです。

 

このシータ波の増幅は脳内でドーパミンが蓄積して放出される活動を表していますが、これは『報酬系』が刺激されていると言われているそうです。

 

生物が生存率を高めるために、『報酬系』の刺激を受けると、その行動を繰り返し行うように促すというのは聞いたことがあると思います。

 

報酬系とは◆ 欲求が満たされた時や、満たされるとわかった時、もしくは報酬を期待して行動している時に活性化して、快感をもたらす神経系のことです。

 

音楽の場合は生存率を高めるというよりも、音楽によってコミュニティが生まれるなど社会性に対する反応なのではないかと推測されているようです。

 

また、音楽は食事などのように生命維持に直結していないものですが、人が好きな音楽を聴くとき、明確に心拍数や呼吸、体温に変化が現れることがわかっており、この変化の度合いはどれぐらいの音楽が好きかという事に比例するそうです。

 

 

音楽と鳥肌が関係することの重要性

音楽を聴いて鳥肌が立つという事は、『感受性が豊か』という事から、うつ病の治療に重要な役割を持つ可能性があるそうです。

もしこの可能性が限りなく事実に近づくなら、うつ病に苦しむ人たちに何らかの希望を示すことができます。

 

うつ病の症状は、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないという精神的なものから、眠れない、食欲がないなどの身体的な部分にまで及びます。こうした、精神的ストレスや身体的ストレスなどは脳がうまく働かなくなっている状態だと言われています。

 

こうした症状に対して、音楽で脳を活性化できる可能性があると言われています。

 

音楽を聴いて鳥肌が立つのは先天性のものか、後天性のものかは今のところはっきりしていないそうですが、もし後天性であるとすれば脳の聴覚を司る部分と感情を司る部分のつながりを強めることで、脳を活性化することができるかもしれません。

 

音楽が持つ力を自分の力に

感動を覚えた曲で鳥肌が立つことは多いと思います。

例えば、曲の始まりに関しても様々な始まり方がありますよね。

 

歌から始まる曲もあれば、ギターの音だけ、ベースの音だけ、ドラムの音だけ。

もちろん、曲の始まりだけではありませんし、感想やギターソロ、サビの部分など感動するシーンは無限と言えるかもしれません。

 

鳥肌が立つ曲に関しては、昔聞いた思い入れのある曲かもしれませんし、最近コンビニで聴いた曲で鳥肌が立ったという事もあるかもしれません。

つまり、曲が新しかろうが古かろうが関係なく、その人の思い入れやシチュエーションなどが関係するのではないかと考えられているそうです。

音楽が自分の体を活性化してくれるのなら、その音楽が持つ力を自分の力にすることでより楽しい人生が送れる可能性が高くなると思います。

僕の周りに「楽しいことないかな」とか「最近全然面白いことないな」とかいう方がいますが、音楽を聴くだけでもこうしたちょっとした不満などを解消できるんじゃないかなと思ってみたり。

これは僕が昔から音楽が好きで音楽を聴き続けているからそう思うだけかもしれませんが。。。

 

全く音楽を聴かないという方もおられますから、万人には当てはまらないかもわかりませんが。

 

ですが、音楽といってもロックだけとか、ポップだけではありません。

ゲーム音楽だってクラシックだって音楽ですから、自分の好きな音楽を聴いて気分が高揚できるならメンタルケアにもなるんじゃないかなと思っております。

 

 

最後に僕の大好きな曲の中から1曲を貼っておきます。

もし、興味のある方はぜひ聞いてみてください。

 

*1:美を的確に見極めようとするさま。美を深く追究するさま。