鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

日本の働き方。日本に残されている高く厚い壁。壊すことができるかどうか。

皆さん連休明けのお仕事いかがでしょうか。

僕はもう「辞めたい気持ち」でいっぱいです。

 

先日のブログで

日本の働き方について感じることはもう一つあります。

と書きました。

 

 

spawn.hatenablog.com

 

 

今日はそのことについて書きたいと思います。

先日のブログで平均年収が上がらないという内容のことを書きました。

これについてですが、要因は一つだけではないという事は言うまでもありません。

 

複数ある中で僕が大きく感じる部分をいくつか挙げたいと思います。

 

今回はかなりの長文になります。

一応下に【続きを読む】という形にしていますので興味のない方はここで<戻る>を選択するか閉じていただければと思います。

 

 

 

 

日本の働き方の大きな問題点

様々なニュース番組やニュースサイト、ワイドショーなどで取り上げられている課題ですので、皆さんもそれぞれの意見や感想、気持ちがあると思いますが今回は僕が思う問題点をいくつか取り上げたいと思います。

 

もちろん、僕の個人的な意見ですので「こういう考え方のやつもいるんだ」ぐらいに捉えてもらえればと思います。

 

 

1・終身雇用&年功序列の呪縛

一番なんじゃないかなとも思う大きな要因としては「日本的」な雇用形態と言いますか雇用スタイルである「終身雇用」が大きな要因なのかなと。

今でこそ「終身雇用はもう古い」なんて言われたりしていますが、それでもまだまだ「終身雇用」は色濃く残っていると感じます。

 

日本では「終身雇用」「年功序列」というものが主流になっています。

長く勤めることで給料が上がっていくという仕組みですね。

今でもこのような企業は残っていますし、今もそういう企業に勤めているという方もおられるかと思います。

 

実際僕が前に勤めていた会社もそうでした。

 

この終身雇用や年功序列という考え方は結構厄介で、仕事ができなても長く勤めていれば昇進し昇給するという仕組みになっていますので、実力の有無が重要視されにくいという特徴があります。

つまり優秀で有能な若者が入社しても、下積み的なところから始まるためいくら頑張っても仕事ができない20年選手の方がお給料が高いという構図になっています。

その結果、すぐに辞めてしまうという事になり、新しい人材が集まらないということになってしまいます。

 

それと同時に、終身雇用が基本形の企業は「解雇」に対してとても強い規制があります。

解雇されないという事は労働者からすると”安心”ではありますが、企業側からするともし業績が悪化した場合でも人件費を簡単に減らすことができないというデメリットも背負っています。

そうした理由により、万が一に備えて新しい雇用を控えたりすることで人件費を抑えるようになり、その結果一定の仕事量に対して可能な限り少ない人員で業務を進めることになり、長時間労働が生まれてしまう。低賃金での労働が発生してしまうという流れになります。

 

 

欧米などでは「成果主義」が採用されており、「どれだけ成果を上げたか」が報酬の一番の基準になっています。

終身雇用というような安定感はありませんが、企業側から見ると成果を大きく出してくれる優秀な人材が集まってくる上に、逆に成果を上げられない人員を減らすこともできます。

成果報酬という事が浸透しているため、従業員は能力を上げるための努力を惜しまず常に向上心を持って働くことができる環境にあるとも言えます。


もちろん、「終身雇用」と「成果主義」どちらにもメリットデメリットはありますから、どちらが良いという判断はできません。
ですが、先進国の中にいる日本は特別平均年収が横ばい、上がっていないという事は事実です。

 

 

2・専門性が強すぎる。

もう一つは「専門性が強すぎる」ということです。

 

専門的な仕事はとても重要であり必要なことですが、言い換えれば”その仕事しかできない”とも取れます。

いわゆる「潰しがきかない」というやつですね。

 

これは特に製造業や建築業などの現場系の業種に多いのではないでしょうか。

そのような専門性が強い仕事の場合、その人が何かで休んでしまった時に代わりの人がいないという状況ができてしまいます。

 

代わりがいないという事は、その分の仕事が進まない(または進みにくい)ということになってしまいます。

仕事が進まないという事は生産性が下がってしまい、利益が下がってしまうことに繋がっていきます。

では利益が下がった場合、利益を上げるために生産性を上げるという流れになってきます。

そうなると、稼働時間を上げるという事に繋がり結果的に残業時間が増えるという方向に向かうことが多くなると思います。

 

専門性が強すぎるという事は強みであると共に、選手層の薄さと表裏一体なのではと思っています。

代打がいないという事はその人への依存率が高く労働力を酷使してしまうことにもなりかねません。

そうなると従業員への疲労が蓄積され、結果的に体調不良などになり休暇を取ってしまう。そうなると、また業務が止まってしまい…という悪循環になっていくことがあります。(これは実際に今の会社がそうです。)

 

そのためにも極端な専門性というのはよろしくないのではと思います。

ある程度満遍なく全ての仕事をこなすことができるという事も重要なカギなのではと思います。

 

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3・世代交代のヘタさ

 

もう一つは”世代交代のヘタさ”という部分があります。

これに関しては仕事自体を若年層に渡していくという側面と技術を引き継いでいくという2つの側面があると思います。

 

世界で政治家の平均年齢が高い国はどこか。

1位は日本です。

これを見るとなんとなく意味をご理解いただけるかと思います。

 

今回の視点は後者である「技術を次の世代へ伝えていく」という部分について書きたいと思います。

若い人たちにどんどん仕事を任せていくという事はとても大切なことです。

しかも、技術性の高いものだとなおさらです。

覚えるだけでも時間がかかる上に、細かい感覚で仕事をしなければならないような業種は特に経験が一番大切になります。

 

業務と経験の割合のバランスはとても重要だと感じています。

僕個人的な意見でいうと、経験がなければ仕事が務まらないというのはかなり危機的状況にあるのではないかと思っています。

 

経験を積んで体で覚えていく。

経験に比重を置きすぎると後継者が育ちにくく完成するまでにかなりの時間を要する。

 

機械を使ったお仕事の場合(製造業など)は機械の操作を覚えることがまず基本となります。それから細かな調整や機械ごとの特性や設定の仕方など様々なことを経験を積んで覚えていくことになるかと思います。

 

ある程度機械の操作を覚えれば製品を作ることができるという企業であれば、しっかりと操作マニュアルを覚えればいいのですが、中小企業など小さい企業でさらにかなり古い企業となりますと、使用している機械が古いため細かな手作業が多く本来必要がない微調整などがありそれも覚えなくてはいけない。

 

なんていうこともあります。

そういう部分をうまく伝えることができないままベテラン職人に頼りっきりになってしまい、その機械を触れる人が他にいない。教えられる人もほとんどいない。

なんていう状況になりかねません。

 

少し言いたいことと別の方向に行ってしまいましたが、僕が言いたいことは世代交代が上手くできないことで新しい人が続かないという事です。

覚えることが難しい上に、全て「感覚」という要素が大きすぎて正確性がない。

本当は「これをこうすればできる」はずなのにこれまで長年培ってきた経験と勘が入ることによって本来のマニュアルから少しづつ外れて”独自の方法”になっていく。

そうなると、その人の感覚が強くなりすぎて他の人が同じものを作るには膨大な時間がかかる。

 

ということで、さらに世代交代が上手くいかず労働時間が増える、サービス残業で出てしまう、いつまで経っても一人前になれない。

なんていう事になります。

 

 

どうすればより良い社会になるか。

結論から言いますと、僕にはわかりません。

すみません。

経済評論家でもなければ経済学者でもありませんので、答えはわかりません。

 

ただ、自分の人生を楽しく生きるという小さい規模で考えると勤めている会社を変える。というのは一つの方法かなと思います。

もちろん簡単なことではありません。

これについては無理に変える必要はないと思っています。

変えようとしてみて、無理だなと判断したら転職するということも選択肢の一つだと思います。

 

僕は転職することにあまり抵抗がありません。

年齢的に拾ってくれないという声を耳にしますが、職を選ばなければどんな仕事でもあると思います。

派遣やアルバイトから始めたっていいと思います。

 

正社員になるには時間がかかってしまうかもしれませんが、収入が途切れることはありませんし経験を積むとい意味でもいい勉強になると思っています。

 

結局は自分がどう考えてどう行動するか。

ここが一番大きな部分なんだなと思います。

会社を経営されている方も、雇われている方も結局は考え方次第で変えることはできると思います。

 

他に行くところがない

この仕事しかできない

 

という人がいますが、そういう人って学校を卒業してから今勤めている会社しか務めたことがない。今の会社に長く勤めているという人が多いと思います。

今の会社に長くいるせいで、この仕事しかできないと思い込んでいるという事と、今の会社の居心地の良さを手放したくないという事、この年齢で再就職するのが面倒だという複合的な要因があると思いますが、そんなのは”言い訳”や”逃げ”でしかないと思っています。

 

別にそれで本人が満足しているならいいと思いますが、それなら不満や愚痴をこぼさない方がいいと思います。

 

嫌なら転職すればいいだけですから。

 

 

ということで、日本の働き方を変えるには自分たちで変えるしか方法はないのかなと思っている次第です。

自分たちで変えるというか、自分がいる場所を変えるといいますか。

いずれにしても不満やストレスを抱える会社からの脱却はこれからの時代結構重要なんじゃないかなと思います。

 

時代も随分変わってきていますからね。

 

自分が一番いいと思う環境を選ぶことが最終的に自分のためになるんじゃないかなと思っております。

 

◆最後まで読んでくださった皆様へのご注意◆
長い乱文に最後まで付き合ってくださり本当にありがとうございます。

今日ここに書きましたのは、これまでの僕の経験に基づく話であり、根拠があるというお話ではありません。
ただの個人的感想、意見です。

いわゆる「これってあなたの感想ですよね?」の域を超えません。

ですからすべての企業に当てはまるという事でもありませんし、大企業、中企業、小企業によって環境や社風、規則などは異なりますからその点に関してはご留意ください。