休みの日は色々とやりたいことの予定を考えたりするのですが、8割は予定通り行かない僕です。
仕事はとても段取りを考えて行動する方なのですが、プライベートになるとどうしても緩くなってしまうので、変えていきたいなと思いながら「まぁ明日からでもいいか」という甘えが出てしまうのが恥ずかしいところです。
休みの日の朝はまずYouTubeを見ています。
色々関連動画から始まりその動画の関連動画、またその次の関連動画…
という感じで動画を見ていますが、よく見るのはAbemaの動画です。
中でもアベプラと言われるニュース番組を見ることが多いです。
ジャンルがとても幅広いのと、知らない世界のニュースなどを取り上げて様々な方がテーマについて討論するというものが多くとても面白いです。
そんな様々なテーマがある中で今回はざっくり「動物愛護」に関することを書いてみたいと思います。
少し前から「動物愛護」については議論されていますよね。
さて、皆さんは動物についてどんな感情をお持ちでしょうか。
「可愛い」「怖い」など様々な感情があることでしょう。
なんなら犬や猫、ハムスター、亀などペットとして飼育している方もおられるかと思います。
僕のうちにもデグーというネズミがいます。
今回の「動物を大切にしよう」という意味では”動物愛護”というくくりにはなるのですが、スタンスが少し違う『アニマルウェルフェア』というものについて書いてみたいと思います。
動物愛護とアニマルウェルフェアとの違い
まず動物愛護とアニマルウェルフェアの違いについて書いておきたいと思います。
「動物を大切に」というスタンスは同じではあるのですが、”視点”が少し違うようです。
わかりやすい説明ということに重点をおきたいと思いますので、雑な説明になるかもしれませんがご理解ください。
動物愛護とは
動物の命の尊厳を守り、不要な虐待や殺すことを防ぐ
▶︎人が動物を大切にするという姿勢
簡単にいいますと、「人間目線」ということ
アニマルウェルフェアとは
動物が感じる肉体的、精神的に幸福な状態にして痛みやストレスを最低限にする
▶︎動物を最優先という姿勢
簡単にいいますと、「動物目線」ということ
なんとなくお分かりいただけましたでしょうか。
人間目線か動物目線か
という違いが一番大きいかと思います。
あともう一つ、決定的な違いは
- 動物愛護 → 動物を食べない
- アニマルウェルフェア → 食肉自体は禁止しない
という違いがあります。
では”アニマルウェルフェア”とはなんでしょう。
アニマルウェルフェアとはどういうことなのか
アニマルウェルフェアは簡単に言えば
- 痛みを伴うような、殺し方はしないでおこう
- 生きたまま茹でるというような残酷なことはせずに、なるべく痛みを少ない方法を取ろう
- 飼育下ではできるだけ動物のストレスにならないようにしよう
食肉は禁止しないけど、せめて生きている間は動物の幸福も考えてあげようよ
という感じですかね。
動物の感情や気持ちを尊重するのは大賛成。だけど…
動物の気持ちに立って考えよう。
この姿勢は僕としてはとても賛成です。
同じ動物として、いくら家畜といえどぞんざいに扱われるべきではない。
という気持ちはあります。
動物園にいる動物だって、野良猫だって、牛や豚、鶏だって動物です。
食べる食べないを基準にして、食べない動物だから大切にしようとか、食べる動物だから別に適当でいいやということはない。
ということはもちろんわかります。
感情だけでは困る部分もあるのが本音
動物も人間も平等であるべきだ。
気持ちはわかります。
しかし、しかしです。
動画にもありますが、鶏の卵「鶏卵」
世界で一番幅広く食べられているものではないでしょうか。
その鶏卵の現在の生産方法の9割がケージ飼育です。
そのケージ飼育を鶏のストレスの少ない「平飼い*1」にするべきだという声も上がっているそうです。
とても素晴らしいですよね。
やっぱり狭いケージの中でずっと閉じ込められているよりも、自由に走り回れる環境の方がいいに決まっていると思います。
その方が鶏にとってストレスも少なくて済みますし、ストレスが少ないことでよりいい卵を産んでくれる可能性だってあるかもしれません。
このメリットしかないと思われる平飼いの場合。
卵の価格が2倍近くになってしまいます。
10個入1パックの卵の価格(農水省試算)
12段ケージ飼育 247円 → 平飼い 485円
鶏のことを考えると卵の価格は238円も上がります。
さて皆さんいかがでしょうか。
貧困層にいる側としては結構辛い
低所得者からすると今の経済状況の状態で卵の値段が倍になってしまうと相当辛いものになると思います。
1ヶ月の30日として30日のうち5日は平飼いされた卵を買おうということも可能だと思いますが、それもあまり持続性がないことなのかなと。
日本の平均年収から考えるとやはり安い方を選ぶ方が多数であり、1パック500円の卵を選ぶというのは勇気のいることだと思います。
僕自身それなりに収入があれば、週に1日は平飼い卵にしようという気持ちになるかと思いますが、現時点ではなかなか難しい話だなぁと。
理想と現実という問題
いいことはいい。
そういう感覚はありますが、やはり現実は残酷です。
動物の気持ちを考えるということは、とても大切なことです。
この問題は一つを選択すると一つが崩れる。
というような難しい問題かと思います。
一番の理想としては、もっと国からの補助金を入れて卵の価格を抑えるというのが理想なのだと思いますが、そうなると補助金を回収するために税金が上がるというような一本抜くと全てが倒れるみたいなことになるのかなと。
そうなってくるとまた別の問題が出て…
堂々巡りというか、一番いい落とし所がないような気もします。
というのも今の時点では。
とも言えることかもしれません。
培養肉が開発されている時代ですし、今後もしかしたら培養卵というものもできるかもしれません。
そうなるとまた話は変わってきますが、そういう科学の進歩や国の政策や情勢などが全て噛み合った時に上手く転がっていくのかなと思います。
でも、こういうことを考えるということは大切だと思います。
タコやイカ、魚にも痛覚があるということは結構前から証明されているので色々な考え方が出てきることは普通ですし、それをどうにかしようという姿勢も大切だと思います。
みんなが納得する着地点ってないのかもしれませんが、ある程度みんなが許容できるポイントがあればいいなと思います。
*1:鶏を養鶏場や鶏舎内の屋外で放して自由に運動できるようにした飼い方