鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

なんやかんやでなくならない飲酒運転。「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ないと思いますよ。

お盆休み真っ只中。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

帰省ラッシュに揉まれながら帰省されている方。自宅でのんびり過ごしている方。

様々だと思います。

 

そんな中、今朝、東京の歌舞伎町でワゴン車が信号機に激突し大破した事故があったそうです。乗っていた家族は4人でディズニーシーに向かう途中だったとか。

 

楽しい休日のはずが大きな事故を起こしてしまった家族。

幸い家族は軽傷で済んだようですので、良かったと多います。

 

事故の原因は父親の飲酒運転だったそうで。。。

警視庁が検査したところ、1リットル当たり0.7㎎のアルコールが検出されたそうです。

1リットル当たり0.7mgの酒気帯びというのは、基準値*1の4倍以上。

父親は昨日の午後10時頃から、今日の午前2時頃まで缶酎ハイを数本飲んでいたそうです。

 

11日にも岡山県高梁市消防署・消防副士長の男性が、酒気帯び運転の疑いで逮捕されたそうです。

 

本当に飲酒運転はなくならないように感じます。

2020年、2021年の飲酒運転取り締まり件数は約2万件。

2万件というと1ヶ月で約1600件。これは相当な数だと思います。

 

念のために酒気帯び運転違反となる基準を確認しておきましょう。

 

違反となる酒気帯び運転の基準

お手製ですが、簡単な表を作成してみました。

吸気1リットル中のアルコールの量が0.15㎎以上の場合は酒気帯び運転として違反となります。
つまり1リットル中のアルコール量が0.15㎎未満であればセーフということになります。

 

0.15㎎以上、0.25㎎未満の場合は軽度な酒気帯び運転違反という事になり、違反点数は13点となります。

※スピード違反などの複数の違反を重ねてしまっている場合はこれ以上の点数ということになります。

 

0.25㎎以上が検出されてしまうと、一番重い酒気帯び運転違反ということになり、違反点数も25点となります。

※この場合は、複数の違反と合算ということにはなりません。しかし、事故を起こしてしまった場合は事故の点数が加算されることになります。

 

 

検出量と違反点数ごとの行政処分

酒気帯び運転で捕まった場合どんな処分を受けるのか見てみましょう。

 

0.15㎎以上、0.25㎎未満の場合

違反点数は上記の通り13点になります。

ですが、この13点というのは前科がない方に対しての免許停止90日ということになり、万が一前科がある場合は前科プラス今回の違反という事で「1(前科分)+13(今回分)」ということになり、免許取り消しの対象となります。

 

上述しましたが、酒気帯び運転は13点だったとしても、飲酒運転をしながら信号無視、一時停止無視などほかの違反をしてしまっている場合加算されることになるため、最悪の場合は酒気帯びは13点だったとしても免許取り消し対象になってしまう可能性もあります。

 

0.25㎎以上の場合

0.25㎎の場合の違反点数は25点となります。

25点は俗にいう”一発免取り”と言われるやつで、一撃で免許取り消しになる違反です。

欠格期間*2は2年です。

 

酒気帯び運転違反の刑事罰

酒気帯び運転違反の刑事罰はアルコール量に関係なく「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」となります。

 

 

アルコールの分解量は人によって違う

「どれぐらいの量を飲むと飲酒運転になるの?」

と気になる人がいると思います。

 

胃や腸などの消化器官から吸収されたアルコールが血液の中に含まれている状態の濃度のことを”アルコール血中濃度”といいます。

 

このアルコール血中濃度を調べる計算方法があります。

 

 

 
血中アルコール濃度(%)= 飲酒の量 × アルコール度数 ÷ (833 × 体重)× 100

 

"883"は係数になるのですが、面倒なので解説は省きます。

 

体重が67kgの僕が500mlの缶ビールを1本飲んだ場合だと…

 

500 × 5% ÷(833 × 67)× 100 = 約0.04%

 

となります。

つまり僕の場合は、500mlの缶ビールの場合3本であれば、約0.13㎎でセーフの可能性があるのですが、4本飲んでしまうと約0.17㎎まで上がってしまうためアウトになる可能性が高いという事になります。

 

 

一番の問題は飲んだ量よりも分解量

一番重要なのは「何杯飲んだ」ではなく「どれだけ分解した」の方が重要だという事です。

アルコールの分解する量は人によってさまざまです。さらに体調によっても変わりますし、”〇時間経ったから大丈夫”というのは通用しないという事になります。

 

基本的によく耳にするのは「飲んだ杯数×時間」というのを聞きます。

つまり、5杯飲んだのであれば5時間。10杯飲んだのであれば10時間。

といった具合です。

ですが、これもアルコール度数によっても変化するものだと思いますからアテにならないと思います。

 

とにかく「1杯でも飲んだら乗らない」ということです。

1杯だから大丈夫とか、意識がしっかりしているから大丈夫とかそういう話ではありません。

 

それは何の根拠もない、自分勝手な基準でしかありません。

 

僕の知り合いに飲酒運転をしてアクセルとブレーキを踏み間違ってしまい、一人の女性が亡くなるという事故を起こした人がいます。

もちろん刑務所に服役しています。

 

なぜ、大丈夫だと思うのか僕には理解できません。

僕は酒に強いからとか、意識ははっきりしてるとか。訳の分からんことを言ってる人がよくいますが。

お酒を飲んで自分一人で事故をしてケガをするならまだいいかもしれません。

しかし、無関係の人を傷つけてしまう。最悪の場合命を奪ってしまうなんてことを考えないのでしょうか。

 

きっと考えないから飲酒運転するんでしょうが…

 

逆に自分の家族が飲酒運転していた運転者に轢かれた場合。どうするのでしょう。

もし、家族が亡くなってしまった場合。どうするのでしょう。

「自分もたまに飲酒運転するし、仕方ないか。」

と思う人ならいいかもしれません。

 

ですが、そう思える人はきっといないでしょう。

 

 

飲酒運転をしている人はもっともっと考えるべきだと思います。

 

 

とは言ってもなくなることはないのでしょうが…

 

今の技術なら運転者のアルコール濃度を検知する機能とか付けられそうな気がするんですけどね。。。

さすがに微妙な差は感知できないのかしら。

 

でも、車に乗ってドライバーの息でアルコールを検知してエンジンを掛けなくする。なんていうこともできそうですけどねぇ。

まぁ細かい話もあると思うので、なんかそれっぽい飲酒運転を阻止するシステムを開発してほしいなぁと思っております。

 

 

皆さん、飲酒運転には十分ご注意ください。

 

*1:基準値は1リットル当たり、0.15㎎

*2:免許が取れない期間。免許の交付を受けることができない期間