インターネットや科学、医療の進歩など、様々な事が進んでいくと新しい発見が多く見つかります。
かつては「大きくなりたければ牛乳を飲め」なんて事が言われていましたが、最近では牛乳は体に良くない。なんてことを言われたり。
昔は良かった事が今は良くない。
それは食品だけではありませんが、日常的に使用されているマーガリンも体に良くないと言われているようです。
古い話題にはなりますが、果たして実際はどうなのでしょうか。
マーガリンは毒。なのか?
こんな記事を見つけました。
パンに塗るものと言えば、ジャムかマーガリンが一般的に大多数なのではないでしょうか。
マーガリンを塗ってからジャム。
ジャムのみ。
ピーナッツバター。
シナモンパウダー。
まぁ色々ありますよね。
今回はマーガリン。
マーガリンは体に悪いそうです。
では、事実はどうなんでしょうか。
マーガリンといえば僕はもう子供の頃から食べています。
トーストにマーガリンを塗ってその上からストロベリージャムを塗る。
これがウチの定番でした。
そんな何十年も食べ続けているマーガリンが体に悪いとなればそろそろ体に営業が出てきてもおかしくないのではないでしょうか。
そう思い調べてみました。
調べてみると専門用語的なものが多数含まれており、「つまりそれはどういうこと?どういうもの?」とまるでWikipediaで起こるエンドレスループに陥る可能性がありますので、ここでは超簡単にだけ解説したいと思います。
マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」が問題
トランス脂肪酸の説明は専門用語的なものか多数出てきます。ですので、超簡単にわかりやすくだけ説明します。
簡単に言うと…
天然にはあまり存在せず、工業的に油脂を加工する際に生じる不自然な脂肪酸。
という訳です。
では、なぜトランス脂肪酸は体に悪いと言われるのでしょう。
それは、トランス脂肪酸がLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を増やして動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めるという報告があるからです。
簡単に言いますと、善玉コレステロールを減らして悪玉コレステロールを増やすという「百害あって一利なし」のような成分だということになります。
マーガリンやショートニングなどの加工油脂には注意が必要
マーガリンやショートニングなどは加工油脂と呼ばれるもので、加工の過程で多量のトランス脂肪酸が生じるために、健康への悪影響が懸念されるというわけです。
つまり、マーガリンやショートニングなどを使用しているお菓子やパンなどについても「大丈夫なの?」という心配の声が広がりました。
今でもネットでは「マーガリン 毒」「マーガリン 危険」など様々なコンテンツがたくさん出てきます。
マーガリンは本当に危険なのか
結論から言いますと、答えは”NO”です。
この結論は駒沢女子大学のサイトにも明記されています。
一部引用させていただきますが
マーガリンやショートニングのトランス脂肪酸は、本当に危険なのでしょうか。答えはNOです。
これらの加工油脂を製造している会社は、加工技術に改良を加えることによって、今では以前よりもトランス脂肪酸含量がはるかに少ない製品を世に送り出しているからです。
マーガリンやショートニングのトランス脂肪酸含量は、以前よりも格段に減少しています。マーガリンを例にとると、1食分10g当りに含まれるトランス脂肪酸の量は、約0.1gです。WHOによれば、「トランス脂肪酸の摂取量を、総摂取エネルギーの1%に相当する量よりも少なくする」よう、目標が設定されています。これを日本人の標準的な食生活に当てはめると、「1日当たりのトランス脂肪酸摂取量は2g未満に抑える」という目標となります。
この内容を見ると、マーガリン1食分10g当たりに含まれるトランス脂肪酸の量は約0.1g。
ではバターというと、1食分10g当たりに含まれるトランス脂肪酸の量は約0.2g。
バターよりもマーガリンの方がトランス脂肪酸の量は少ないといえます。
マーガリンとバターの差はたった0.1gですが、体に毒だといわれているマーガリンよりもバターの方がトランス脂肪酸量は多いという結果が出ているようです。
真実を見極めることは難しい
今回は駒沢女子大学の記事を参考にさせていただきましたが、検索すれば他にも「マーガリンが毒ではない」という記事はありました。
これは管理栄養士の方が書かれものです。
きっと探せばまだまだ出てくるでしょう。
もちろん、なんでも食べすぎればよくありませんし、過剰摂取は何を食べても毒になると思います。ですが、個人的にマーガリンは体に良くないといわれている方の中にはきっと、お菓子をめっちゃ食べるとか、タバコめっちゃ吸うとか、お酒めっちゃ飲むとか、何かしら摂取しすぎているものってあると思うんです。
それを一つの記事を読んだだけであれこれいうのはどうなのかと。
実際のところは自分で研究したわけではありませんから、トランス脂肪酸の良し悪しというのは僕には明確に答えることはできませんが、「別に毒じゃねぇよ」という記事があるということを考えると、完全に毒だと決めつけて騒ぐのは危険なのではと。
別に誰かが嘘を言っているとかそういう話ではなく、文字や言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうのは良くないと考えます。
僕の職場にも誤った情報を自信満々に言ってくる方がいます。
何を信じるかという判断はとても難しいですが、気になることはとことん調べて自分の結論を見つけることが大切なのではと思っております。
SNSが発展した誰もが拡声器を持っているような世界では、一つの発言が大きな反響を呼ぶことが普通になってきました。(これもバタフライ効果と呼べるのかしら。)
新型コロナウイルスが出始めたとき、マスクやティッシュなどを買いあさる人が続出しました。
詳しくは知らないのですが、あれも誰かがTwitterなどで「マスク不足になる」というようなことを書き込んだことが発端と聞いたことがあります。
これと同じように何の根拠もない情報が流れるとそれに乗っかる人が出てくる。
乗っかった人にさらに乗っかり…
といったような状況が出来上がる。そうなれば収集もつかなくなってしまう。何てことにもなりえるのではと。
過去にひろゆきさんが仰っていた
というのは本当だと感じました。
これは2ちゃんねるという掲示板に対しての発言になりますので、厳密にいえば、「掲示板を使うのは難しい」ということになるのですが、根本は同じではないかと。
何でも書いたままを信用してしまうような人では難しいのではと。
休日家に居るときにインターホンがなりました。
パッと玄関を開けると、目の前にはスーツの男性が。
「日本の水は新型コロナで汚染されて始めています。このままでは飲むことはできなくなってしまいます。今すぐご自宅に浄水器を付けた方がいいですよ。
今ならまだ在庫も揃っておりますので、お買い得の80万でご購入いただけます。
これから新型コロナウイルスもどんどん拡大していくことが予想されます。そうなると浄水器の値段が高騰していき200万でも買うことは難しくなるかもしれません。
ですから、今のうちにご検討された方がいいかと思います。」
なんてことを言われると信じてしまう。という事になるのでは。。。
と不安になってしまうわけです。
※もちろんこんな事実は一切ありません。現在、新型コロナウイルスによる水の汚染は一切報告されておりませんのでご安心ください。
僕が勝手に作った文章ですので、真っ赤な嘘です。
ですが、これと同じようなことではないのかと。
何でも見たままの言葉を鵜呑みにしていてはいけないと思います。
誰でも簡単にネットで情報を入手できる時代だからこそ真実の見極めが肝心だと思います。
ってか、今までどんだけマーガリン食べてきたんだって話ですよね。
某キャラじゃないですが、「食べてきたパンの枚数なんて覚えてません。」
つまり、塗ってきたマーガリンの量もわかりません(笑)
僕マーガリンはびしゃがけ派なので、本当に毒だとしたらきっともう心筋梗塞になっていると思います。