鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

ある事柄をどう受け止めるか。どう解釈するかの判断って難しい。「テレビ千鳥」での件。

今日とあるニュースを見て少し驚きました。

お笑い芸人の千鳥があるデニムをいじった。

 

と言う事でかなり賛否が分かれているようです。

 

僕は直接見てないのですが、大人気番組「テレビ千鳥」で、お笑いコンビ千鳥の2人が、デニムを使って笑いを取る場面があったそうです。

5月4日の「春服を買いたいんじゃ!」というタイトルの放送で大悟さんが私服を自費で買うという企画。

その中で大悟さんがファッションブランド「John Lawrence Sullivan(ジョン ローレンス サリバン)」のデニムジーンズを着用するシーンがありました。

 

このデニムは、前部分にチャックが2本入っている独特なデザインで、2人はこれをすべて開けるボケをしたり「正面チャック2枚ち〇ぽ出し変質者」と表現したりしたそうです。

 

これに対してデザイナー柳川荒士さんがインスタでこうおっしゃっていたようです。

「何年もの時間を費やし、社内スタッフ、営業やPR、そして何より工場などの方々の協力を得てブランドのシグネイチャーアイテムへと育ててきたデニムジーンズが、テレビ番組でこのような扱い方をされた事が残念で仕方ない」

「創設から20年、妥協することなく少しずつ築き上げてきたブランドイメージを、自分達の笑いの為に一瞬にして踏み躙られた事が本当に悔しい。これからも店頭でこの商品を売っていくスタッフの気持ち、何よりこの商品を買ってくれたお客様の気持ちを考えると本当に心が痛い」

 

と発言されました。

 

 

これに対して番組側の企画の内容が良くないだとか、千鳥さんに対して様々な意見が飛び交ったようです。

 

ここからは僕の個人的意見や感想になりますが、こういう事の判断基準とかって難しいですよね。

 

ある方は「宣伝してくれてありがとう!」と感じる方もおられるでしょうし、今回みたいに「うちの商品で遊ぶな!」と感じる方もいるでしょう。

 

ここってかなり難しいですよね。

お笑い芸人としては正解だと思うのですが、考え抜いて出来上がったデザインをいじるのはあまりにも非常識だという気もします。

 

ですが今回のような「何を使うか」というのは番組側としても把握しきれないと思います。

 

番組を見てないのではっきりわかりませんが、服を買うという企画ですからお店に行って服を選ぶという感じだったのだと思います。

 

企画の前にロケハンしに行ってお店の中にある商品がどういったものがあるのかを把握し、取り扱っているすべての商品のブランドをチェックし、ブランドに「今回テレビ千鳥という番組で…」と連絡して、商品をネタ的に使用してもいいかな許可を取る。

 

これはさすがに相当な労力だと思います。

 

一つの企画にそこまでするかというとどうなんでしょう。

 

これは僕的な意見ですが、今回は運が悪かったと思います。

確かに真剣に考えて作った作品を貶されるような使われ方をするのは嫌だという気持ちもわかります。

 

本当にこういうことって判断が難しいですよね。

バランスといいますか、距離感といいますか。

 

自分にとっては「こんなことで!?」と思うことがあると思います。

人はどこに起爆スイッチがあるかわからないことも多いので、皆さんもご注意ください。