昨日買い物に行った時に、ある外国の女性の方が叫んでいました。
どこの国の方かはわかりませんが、外見的にアジア系の感じの方でした。
何に怒っているかは言葉がわからないので理解できなかったのですが、少し精神的な病気を持っている方なのかなという印象を受けました。
その女性を見たある二人組の女性が
「だから中国人って嫌よね。」
「本当に中国人って嫌い」
と言いながら僕のそばを通り過ぎていきました。
これを聞いてとても嫌な気持ちになりました。
今日はそんな人について書いてみたいと思います。
ある特定の民族をひとくくりにして話すということ
今回の話で不快な要素は2つあります。
1・その叫んでいた外国人を「中国人」として決めつけたこと。
2・その外国人一人が叫んでいただけなのに「中国人は」と一人の人がしたことを国民性としてとらえたこと。
大きくこの2つ。
アジア系”だろう”とは僕も思いましたが、中国人かどうかはわかりませんでした。
ここに関しては、もしかしたら通り過ぎて行った女性たちが叫んでいた人の言語を聞いて中国語だから中国人といった可能性もありますので、ここに関しては僕自身なんとも言えない部分もあります。
一番不快なのは2つめです。
一人の外国人が叫んでいただけなのに「中国人は」といったこと。
ここでは仮に叫んでいた女性が”中国人”という仮定で話をしていきます。
中国人すべてが同じような人だ。
という認識でいるという事がかなり問題なわけですが、僕の周りにも意外とたくさんこういう人はいます。
だから〇〇って嫌だ。
ある一つの事柄だけを見て、その周りのすべてがこうだ。と決めつける人。
なぜこうなるのか僕にはわかりませんが、こういう考え方は本当によくないと思います。
中国の人口は約14億人
中国の人口は14億人です。
一人の叫んでいた女性がいたというだけで、この14億人全員が何かに怒って騒ぎ立てる人種だと思っているということでしょうか。
こういうととても乱暴な発想だと思われるかと思います。
なぜかこういう”決めつけ”てしまう人がたくさんいるのでしょうか。
こういう会話を聞いているだけでも嫌な気持ちになります。
そもそも日本にいる外国人って日本に行きたいと思って来てる人がいると思うんです。
親の都合など本人の意思と無関係に来た人もいると思いますので、割合がどれぐらいかというのはわかりませんが、少なくとも自分の意思で「日本に行ってみたい」と思ってきた人もいる中で、中国人全体がおかしな人種だと決めつけてしまうのはいいことなんでしょうか。
中国に対する嫌悪感がある人もいるかと思います。
だとしても「中国人全員」が嫌な人というわけではないという事を忘れてはいけないと思います。
一つの事柄だけで決めつけてしまうことを辞める方法
言い換えるなら、「選択肢を増やす」とも言い換えられるかもしれません。
僕のブログで何度も言っていますが、選択肢を増やすという事は人生をより豊かにすることができると思っています。
選択肢が一つしかない場合だとその道しか選ぶことができないという事になります。
ですが、選択肢が10個あった場合だとどれが一番最善の道かを判断することができます。
このように選択肢を増やすということはとても大切な行動になると思っています。
こういう人がいたら、どんな人だと思いますか。
少し想像してみてください。
ある男性が机に寄りかかるようにして座っています。
瘦せていて、やや前かがみ。
翼が折れた鳥のようにおどおどしていて周りの雰囲気からは浮いています。
神経質そうな微笑みを浮かべ、何をするにもぎこちない。
そんな男性が一枚の絵を描いてくれました。
ほとんどが小動物の絵で、特にウサギがお気に入りでした。
いかがでしょうか。
どんな人を想像されましたか。
一人ひとりの中に様々な人物が浮かび上がったと思います。
背の高い人、背の低い人。
白人、黒人、黄色人。
本当に人によって色んなイメージがあると思います。
この男性が誰かという事はこのブログの最後にお伝えしたいと思います。
どんな状況でもある特定のことだけで決めつけるのはもったいない。
今回は日常的に起こったことを題材にしてブログにしましたが、結局僕が言いたいことは
一つのことだけを見て判断してはいけない
ということです。
SNSなどを見ていると時に「あ、これこういう使い方もできるのか!」という新しい発見に遭遇することがあると思います。
僕は特に100均などのグッズを使ったお洒落収納などを見ていると感じることが多いです。
例えるならこんな感じです。
ニンテンドースイッチを収納するために、ニトリのティッシュケースを利用するというような感じで、ティッシュケースとしての側面しか見ていないとこういった発想の転換はなかなかできないと思います。
ある一つの事柄に対して色んな選択肢を出せるようになるということが人生においてとても大切だと思っています。
今回の叫んでいた女性の話に戻りますが、叫んでいた女性は
精神的に不安定な状態で病気を抱えている
中国人ではなく、日本人もしくは韓国人である
実はイヤホンで電話をしていて、電話の相手に怒っている
僕はこれぐらいしか思い浮かびませんでしたが、他にも別の選択肢が出てくる方もおられるかもしれません。
叫んでいた理由を考えると、不快になる理由は軽減されると僕は思います。
(公共の場で叫んでいたということは良くないとは思いますが…)
あくまでも”軽減される”ということです。
それに、決めつけるてしまうという事も減るんじゃないかなと。
「ある人種」から「あの人」に代わるだけでも、余計な先入観やバイアスを取り除くことができると思いますから。
逆の立場になって考えればわかると思うのですが…
もし自分がある人種から「だから、日本人は遅れている」というような嫌味や悪口を言われたとするとどう思いますでしょうか。
「いやいやそれは違うよ。そういうところもあると思うけど、全部がそうじゃない」
そう感じるのではないでしょうか。
他人に言われたらそう反論するけど、自分は決めつけて発言してしまう。
そういう人って意外とたくさんいると思います。
できるだけこういう思考をなくすことで人生が楽になるんじゃないかなと思います。
ちょっとしたことでイライラすることも減るんじゃないかなって。
せっかくの人生ですから、楽しく生きる方がいいに決まっているじゃないですか。
ムダに嫌な気持ちや怒りを感じる必要ってないわけで。
楽しいことや嬉しいことが多い方が人生は豊かになりますし、自分のストレスも減ることにもつながりますからね。
最後に、「こういう人がいたら、どんな人だと思いますか。」というところで書いた男性像の答えです。
これはある著書に書いてあったものなのですが、その中で出てきた内容を引用させていただきました。
この男性は「リチャード・ラミレス」という男性です。
アメリカで”ナイト・ストーカー”と呼ばれた連続殺人鬼です。
男性が寄りかかっていた机は、法廷の弁護団席の机で、それもまさに裁判中の法廷でした。
彼の手首と足首には手錠がかけられていました。
彼がおどおどして周りの雰囲気から浮き、神経質になっていたのは、13人の老女殺害の死刑判決を目前にしていたからです。
こんな感じで人の外見、身振り手振り、周りの環境、声色、言葉選びなどの行動には様々な面があり、いくらでも解釈をつけることができます。
このことを忘れないでほしいと思います。
限られた情報だけに勝手に解釈を加えても何の意味がないのです。
あらゆる角度から見るという癖をつけることがとても大切だと思います。
皆さんも自分の人生を楽しいものにするために、ストレスフリーな生活を目指してください。
どういうところでもストレスは感じるものだと思いますが、その”常に感じてしまうストレスをいかに減らすことができるか”これが人生を楽しくする秘訣だと思います。