鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

2026年4月から「子ども・子育て支援金制度」が始まります

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来年4月から『子ども・子育て支援金制度』が始まります

少子化対策の一環として子育て世帯を社会全体で支えようという財源確保が目的とされています

 

徴収額は年収により変動しますが約250円〜500円だとか言われております

子育て世帯のみが恩恵を受けるカタチになってしまうため“独身税”などと呼ばれたりしていますよね

実際には『“全世代”が社会保険料と併せて負担』になりますから独身の方だけが支払うというものではありません(念のため)

 

確かに少子高齢化は進んでいますし

人口減少対策として何かを講じなければいけない

ということはよくわかります

 

ただ日本は「とにかくお金で解決」しようとし過ぎているのではないかなと思います

もちろんお金は必要なものです

今回の子育て支援金もメリットがたくさんあります

  1. 児童手当の拡大
  2. 所得制限の撤廃
  3. 妊娠出産時の給付

などなどメリットについては厚労省や他のサイトで確認していただければと思います

 

子育てをされている家庭に手厚い支援をする

子どもを産みたいけど一歩が踏み出せない方への国としてのサポート

そういう方々のサポートをすることで新しく子どもを産みたいと考える人が増えてくるだろう

という考えなのだと思います

 

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実際はどうなのでしょうか

本当にお金に困ってるから子供が産めないという世帯はどれだけいるのでしょうか

それが理由で出生率が伸びないのでしょうか

 

データがありませんので根拠のない話にはなってしまいますが

『子どもを産みたくない』

と考えている家庭も少なからずあるのではないでしょうか

子どもを産むことだけが人間の幸せであるとは思えません

 

人類という種を残すという意味ではヒトとしての使命なのだと思いますが

それ以上に人としての自己意思というものが尊重されている以上

産むも産まないもその人の自由ということになります

 

日本経済を支えていくためには労働力が必要等なりますから出生率はとても重要な指数になります

自分が住んでいる日本という国を守る

守るというと大袈裟かもしれませんが

まぁ自分の住んでいる国がなくなるかもしれないと考えると守るという発想はそこまで大きく外れていないかなと思います

 

などなど人口を増やすことはとても大切なこと

ではあるのですが

この「子ども・子育て支援金制度」などの政策に対して政府は

『お金があれば少子化はなくなる』

というような認識だけしかないような気がしております

確かに少子化を止める一つの方法ではあると思うのですがそこだけではないような気がしております

 

「子供を産んだら支援がありますよ」

という広告だけでは出生率は増えないのではないかなというところです

 

大きなショッピングモールなんかに行きますと

  • 子供が走り回っている
  • 商品を持ったままウロウロしている
  • 商品を乱暴に扱う
  • 泣き叫んでいる
  • 大きな声で話している

などなど子供としては何も知らないわけですから当然のことです

子供には何の責任もないわけなのですが

こういう子供の行動をきちんと抑制する親御さんをほぼ見ません

こういう姿を見ている若い世代の人たちからすると

「子供って大変そう」

「別に子供っていなくてもいいかな」

そういう気持ちにさせてしまっている部分もあるのではないかなと思っております

もちろん中にはきちんとしている親御さんもおられます

常に子供の行動を見てよくないことをしたら注意する

そんな人もたくさんいますから一概にそれが原因だということではなく

”それも”原因の一つだということです

 

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結局のところ

「お金で全てが解決できる」わけではない

ということです

そもそも人としてということと日本全体で子育てするという国ではなくなったということなのだと思います

 

昔の話を持ち出して申し訳ありませんが

僕が幼少期の頃はとにかく怒られました

何か悪いことをしたら親だけではなく全く知らないおじさんやおばさんにも怒られました

カミナリ親父みたいな存在の人もいましたし

いつもアメをくれるおばちゃんみたいな人もいました

それが普通の感覚でした

それが『国全体で子供を育てる』ということだったのかなと今では思います

わかりやすくいうと『地域の子供は自分の子供』みたいな感覚があったように思います

 

それがいい時代だ、そんな時代に戻すべきだとかそういう話ではなくて

変化していく時代にあったものが必要なんじゃないかなということです

僕が幼少期の経済はわかりませんがきっと日本もバブルが崩壊しそこまで裕福という時代でもなかったでしょう(惰性はあったかもしれませんが)

ですが兄弟が多い友達はたくさんいました

4人兄弟だとか中には8人兄弟という友達もいました

どういう理由で子供が多かったのかまではわかりませんがとにかく「結婚して子供を作る」が普通の人生の時代でした

LOLIPOP

 

ただ今ははそうではありません

つまり今の時代にあった方法が別にあるのだと思います

その方法の一つとして”お金”というものがあると思いますが

僕自身は一番テコ入れいなくてはいけないのはそこではないんじゃないか

と思っております

税金は上がり続けるが所得はなかなか増えない

つまりお金は取られる一方なわけです

 

そこでさらに国民からお金を徴収して子供に回すということをしたとしても

それが少子化のストッパーになるとは思えません

 

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子育てにはお金がかかることは理解しています

子育て世帯に支援金をすることはとても大切なことですしどんどんすべきだと思います

ただそれと出生率をイコールにして考えているとすれば

それは間違っているんじゃないかなと思いました

 

国民からお金を取ってそれを国民に回す

それが国の在り方なのだとすればそうなのかもしれません

税金は国としても確実に収入になる財源ですし

ただこういうやり方だと「独身税」というように別の声が大きくなってくる気がします

SNSという大きな会議室の中でどんな会議がされるのか

今後要チェックですね

 

気がつけばもう少しで9月

残すところあと4ヶ月で今年も終わってしまいます

日が経つのはあっという間で

気がつくと「明日から支援金制度じゃない!?」みたいな話になりそうですよね