謎かけで有名なお笑い芸人のねづっちさんがSNSにとても興味深い投稿をされました
先日東洋館で出番の後お客さんに「子供が謎かけして欲しいそうなのでお願いします」と言われ悩んだけどお子さんだからやりました。でもやりたくなかったです。謎かけは仕事です。出番の時に手を挙げて欲しかったです。この境界線ってわからないものなのですかね?最近多いので呟いてみました。
— ねづっち (@nezutoshi) January 15, 2025
ということで
結構こういう場面というか
職種によっては無償で依頼される職業ってありますよね
一番身近なのは“美容師”でしょうか
僕も知り合いに美容師がいるのでそういう話を聞いたこともあります
(僕もお願いしたことがありますがきちんと代金は通常通り支払いました)
美容師という職業なのに
「今度髪の毛切って欲しい!」
って結構いると思うんです
美容師本人が本当に「いいよ」というのならいいのかもしれませんが
今後の関係性とかを考えると断りにくいことの方が多いのではないでしょうか
そういう感じで簡単にお願いしてしまう人って意外と多い気がします
勝手に私物化してしまうというか
「友達なんだしいいじゃん」的な
でもこれってプロの価値を下げることにつながるので良くない行為ですよね
そういう空気感みたいなものが読めない人ってたくさんいます
なぜなんでしょうか
こういう人の心理を美容師を例に考えてみたいと思います
色々な要素があると思うのですが
- 相手を軽んじているから
- 自分のことしか考えていない
- 想像力が低い
こんな感じでしょうか
そもそも「美容師になるためには」と調べてみたところ
- 美容師養成施設(専門学校や短期大学)に入学する
- 昼間課程は2年、夜間課程は2年または2年6ヶ月、通信課程は3年以上を修了する
- 国家試験の受験資格を得る
- 筆記試験と実技試験に合格する
- 都道府県知事に免許申請を行い、免許証の交付を受ける
ざっくりこういった過程が必要になるようです
相当な努力と時間を費やさなくてはいけないことがわかるかと思います
またこれらの過程をクリアしてやっと美容師になれたとしても
美容師として働き始めたばかりの1年目からカットができるわけではなく
掃除やヘアカラー材やヘアケア用品などの発注だったり
シャンプーやブローの補助
スタイリストのヘルプ業務
顧客リストの管理業務など
まずは下積みのような業務から始まり
このようなアシスタント業務が3年ほどあるようです
そう考えると学生時代を2年〜3年
アシスタント業務を3年とした場合
一人前のカット美容師になるには最低でも約6年近くかかることになります
その間に先輩などからの指導でストレスを抱えることも多いでしょう
そう考えると人生の6年間を費やして手にした美容師という資格を手にした人に対して
安易に「今度髪の毛切ってよ」と言うのはあまりにもではないでしょうか
やはり『想像力の欠如』と『自分勝手』という部分が大きいでしょうか
相手がどれだけ努力、苦労したかが想像できない
その苦労が想像できないがために
自分勝手な発言をしてしまうということになるのだと思います
僕は長年美容室に行っていないので今がどんな感じなのかはハッキリわからないので古い記憶の話になりますが
ヘアカットは大体1時間くらい
ヘアカラーも含めると2時間ぐらいになるでしょうか
逆にその1時間、2時間で終わるというところも安易な発想になりやすい部分なのかなと思います
カットされている側は基本的に座っていることが多いですし
雑誌を読んだり、スマホを触ったり、美容師と雑談したりということがあるので
比較的時間の経過が速く感じるのではないかと思います
しかし美容師からすると
間違って切ってしまっては大変ですから
慎重にお客さんの理想の形にしなければなりません
中には雑談しながらの方が調子がいいという美容師もおられるでしょうが
そうではない美容師もいるのではないでしょうか
もし万が一切りすぎてしまったら
なんて事を考えるとやはり慎重にカットしなくてはいけません
髪の毛もいずれは伸びるとはいえ伸びるのには意外と時間がかかるものですから
そういう“裏側”が見えていない人が軽率な発言をしてしまうのでしょう
昔母親から
『相手の立場になって考えること。自分に置き換えて考えてみる』
ということを教わりました
“今”しか見えていないとさもしい人間になってしまいかねないと思います
無償でカットしたくないから断ると
『あの人はケチだ』
というレッテルを貼られる
もう無茶苦茶だと思うのですが
意外と気づいていない人は多いです
常に想像力を鍛えることと
自分に置き換えて考えてみる
ということをすることでより素晴らしい人間になれるのかなと思います
長くなりましたが
職業や性別、人種に限らず
『他人を軽んずる行為、発言は絶対にしない方がいい』ですよね