鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

読解力とは何か。読解力というよりも文章をちゃんと読んでないだけなんじゃないの。と思うこと。

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Twitterを見ていると、こんなツイートを見つけました。

 

 

乙武さんのTwitterなのですが、冒頭に

「私はヴィーガンを否定しない。」

とハッキリ書かれているのに、このツイートに対してこんな返信がありました。

 

 

この現象がどうしても理解できません。

改めて書き出しますと…

 

「私はヴィーガンを否定しない。肉食も否定しない。それぞれが好きなものを食べ、好きなライフスタイルを貫けばいい。

他者にも自分の価値観を押し付けようとしたところで、そんなのうまくいくわけがないのだから、結局は自分の幸福度も下げることになると思うけどな。」

 

乙武洋匡 Twitter

 

という乙武さんのツイート内容なのですが、これに対してMihoさんという方が下記のような返信をされています。

 

乙武さんが否定していたヴィーガンは、悲しみも苦しみも感じないモノのように扱われて、差別されている動物を守ろうとしているんですよ。」

 

Miho Twitter

 

落ち着いて読めば「否定しない」と書かれていることはわかるはずなのですが、なぜか「乙武さんが否定していた」という返答になっています。

 

僕がサラッとだけですが、

乙武洋匡 ヴィーガン 批判」

乙武洋匡 ヴィーガン 否定」

乙武 ヴィーガン

などで検索をかけてみましたが過去にヴィーガンを否定した内容のものは見られませんでした。

 

先日、YouTubeで成田悠輔さんとひろゆきさんによるビジネストーク番組「Re:Hack(リハック)」という番組に乙武さんが出演されているのを観ました。

テーマは『障がい者について』というもの。

テーマ自体はなかなか触れにくいテーマだと思うのですが、乙武さんだからこそ話せる部分もあったり、3人とも元々面識があるようでとても楽しそうな雰囲気で話されていて、とても面白いでした。

 

 

この動画を見て思ったことは、改めてとても凄い方だなと。

こんな考え方の方が、ヴィーガンを否定するようには思えません。

 

否定する必要はないですし、否定したところでなんのメリットも生まれないと思うのですが。。

 

とまぁ、話が逸れてしまったので話を戻します。

 

『読解力』とは何か

読解力。

最近ではリテラシーとも呼ばれますが、そもそも読解力とはどういう意味なのでしょうか。

 

読解力とは、文章を読んでその内容を理解し、解釈する力のこと。

読んで字のごとくといったところでしょうか。

ただ今回の一件では読解力というよりも“文章を読んでいない“という気がします。

 

文章をきちんと読んだ上で、的外れな返答をしている場合に「読解力がない」と言えると思うのですが、書いてある事と違う事を言っているということなので、読解力以前に読んでないのだから読解力もへったくれもないと思います。

 

ちゃんと読めば「否定しない」と書いてある事は明白なわけで、きっとTwitterで『ヴィーガン 否定』とかでツイート検索して「乙武さんが否定してる」と勝手に解釈して今回の返信に至ったんじゃないかなと。

 

Twitterに依存しすぎてしまうと陥るであろう事

Twitterの投稿文字制限は140文字。

つまり140文字以内に伝えたい事をまとめて投稿する必要があります。

 

試しに140文字がどれぐらいかを打ってみました。

140文字ってどれぐらいかというのを、実際に試して打ってみると、結構打てることに少しびっくりする。ここまでで約半分ぐらい。ただ半角の場合だと、倍の280文字まで打てるので、全角と半角を混ぜて打った場合などはどうなるのかはちょっとわかりませんが、思ってる以上に打てます。ここまでで140文字

 

改行もせずただひたすら打ってみました。

「140」という数字は半角になるので、正確に140文字という訳ではありませんが、140文字とか短いなぁと思っていたのですが、思ってる以上に結構打てる事にビックリしました。

 

ですが、ツイートする場合に140文字びっちり書く人ってあまりいないイメージがあります。

画像や記事などを添付して、それについての文章を少し添えてツイート。

そんなイメージが強いので、“読む“という思考にはならず、“見る“ことで文章を認識しているんだと想像します。

 

短文に慣れすぎて流し読み的な動作が増えてきているのではないかと感じます。

 

 

意見したいなら、きちんと意味を理解してから


相手の発言に対して何か意見したいのなら、まず相手の話をよく聞くことです。

相手が何を伝えたいのか。何を言っているのか。どういう意図で発言しているのか。

これらのことを正しく理解しなくては、対話にすらなりません。

 

僕の職場にも質問に対して全く違う答えを返してくる人がいますが、質問の意味が理解できていないから、そういう答えになるのではと思っております。

 

今回の件については、本当に読解力とかそういうレベルの話ではないと思います。

文章の真ん中あたりや、最後の方に書いてあるなら、後半は適当に読んだのかなとかも思えるのですが、冒頭に書いてあることを完全に無視しているわけですから、さすがに理解に苦しみます。

 

Twitterが情報ツールの一つになって様々なツイートに対して反応することができるようになり、賛同や批判といったことも可視化されやすくなったように感じます。

気持ちを伝えることが容易になったことはいいことですが、その分注意が必要だとも言えそうです。

 

 

 

なんか結構せっかちな人が増えたのか、もともと多いのかわかりませんが、話の最初から否定してくる人とかもいたりして、あまり会話にならないなぁと思う今日この頃です。