鳥と魚と僕とポーク

実るほど頭を垂れる稲穂かな

配布された端末による「いじめ」が増加中。最近の小中学生は賢い。

今回は少し重いテーマについて書いてみたいと思います。

安易に触れるべきではないテーマだとは思いますが、やはり許されるべきものではないと思いますので、意を決してここに記したいと思います。

 

近年ITの進歩に伴い学校ではタブレット端末などが配布されています。

2019年12月に文部科学省が発表した「GIGAスクール構想」に伴い授業に1人1台端末を配布するという取り組みにより令和3年7月時点では、公立の小中学校では約95%以上の全学年、一部の学年で端末の利用を開始しています。

 

便利な時代になる一方で嫌な問題も同時に進化しているように思います。

 

 

GIGAスクール構想」とは

2019年12月に文部科学省が発表した教育改革案のことです。

GIGAはギガバイトのギガではなく、

「Global and Innovation Gateway for All」

の略で、「すべての児童・生徒にグローバルで革新的な扉を」という意味が込められています。

 

詳しくは文部科学省のサイトをご覧ください。

www.mext.go.jp

 

タブレット端末を活用するメリット

タブレット端末を授業に活用することでどんなメリットがあるのでしょう。

 

  1. 課題や目的に応じて、インターネットなどを利用し、記事や動画などの様々な情報を収集・整理・分析できるなど効率的な学習に取り組める

  2. 表現・制作の面では、写真や動画などを利用した多様な資料・作品を作ることができる。

  3. 大学・海外・専門家などとの連携や、離島の子供たちが多様な考えに触れる機会が得られると言った、遠隔教育が可能になる。

  4. 生徒が実際の様々な情報を活用することによって、情報モラルを学習できること。

 

大まかに4つのメリットがあるようです。

さらには2024年度からはデジタル教科書を本格的に導入する予定もあるようで、今まで重たかった教科書を持ち運ぶ必要がなくなります。

当面は紙の教科書との併用らしいので、タブレット端末分重たい状況が続きそうですが…

 

 

便利なタブレット端末が凶器になる

そんな便利なタブレット端末による「いじめ」が年々増加傾向にあるようです。

端末のチャットやカメラ機能などを使い、先生の目の届かないタブレット内でいじめが起こっているようです。

 

「ばか」や「死ね」といった悪口が送られているそうです。

他には、カメラ機能を使い、写真を撮った生徒の顔の画像に落書きをしたり、体育の授業で嫌がる女子生徒の姿を撮影するなど、かなり酷いいじめが起こっている。

 

 

なりすましといったいたずらも

こっそり他人のIDをパスワードを盗み見したり、出席番号や生年月日などで推測したりして、他の生徒の端末に勝手にログインし、アダルトサイトを閲覧したり、卑猥な画像を送る、見せるなどといった行動も見られるとか。

 

子供の考えるパスワードですから、安易なものが多い可能性もありますからね。

 

 

端末によるいじめの対策

大阪市では、市立小中学校の学習用端末に生徒がいじめなどの相談ができる機能を導入したようです。

「いじめ」「勉強」「生活」などのジャンルに分けて相談したい先生に相談することができるそうです。

中国地方の自治体では生徒の端末履歴を収集し、学習用アプリの意見を交換する機能を使った悪口や中傷などトラブルの確認にも使用しているそうです。

 

 

なくならないいじめ

いつの時代もついて回る「いじめ」

あの手この手で新しいいじめが出てきている気がします。

 

まるで悪質な詐欺のように。

なぜいじめがなくならないのか。

という問題については、いろんな意見があるかと思いますので、ここでは書きませんが、やはり悔しいですが、いじめはなくならないと僕は思います。

 

「いじめることが楽しい」と感じる人間は一定数いると思いますから。

 

しかし、完全になくならないとしても、限りなくゼロに近づけることはできるのではと思っています。

このGIGAスクール構想にもあるようにタブレット端末を使用することで”情報モラル”を学ぶということをより強くしていく必要がありそうです。

いじめがどういうものか。なぜダメなのかという事を児童の時から教育していくことで少しずつかもしれませんが、減らしていけるのではと。

 

さらに、子供たちだけを矯正するのではなく、きちんと相談を受けることができる。相談しやすい環境を整えることも忘れてはいけません。

言い方は悪いかもしれませんが、子供は子供。

やはり大人の方が人生経験も圧倒的にありますし、考える力もあります。

「いじめられてるなら教えて欲しい」

ではなく、こちらから「いじめられていないか」というアンテナをもっともっと張る必要があると思います。

大人が受け身では絶対になくならないと思いますから。

子供から安心して発信していけるような環境を作ることが「いじめ」を減らすことにもつながってくるのではないでしょうか。

 

まだ、タブレット端末による授業も導入されたばかりですし、今後対策と改善を実施し、より安心で安全な教育の場を作っていってほしいと思います。