今日は建国記念日ですね。
日本ができた日ということでまぁ大変おめでたい日ですね。
そんなおめでたい日でありながら、みずほ銀行でまたシステム障害が起きたようです。
僕はみずほ銀行に口座は持っていますが、メインバンクではないため、そこまでシステム障害があっても困らないのですが、やはりちょっと続いていることが気になります。
詳細は今日の朝9時から一部のATMが使えなくなったそうで。
午後3時半から全国90箇所のATMを一時停止し、復旧を行ったそうです。復旧されたのは約1時間後。
この記事を書いている時点では原因はまだ不明のようですが、可能な限り早い原因追求をしてほしいですね。
使えなくなったのは、支店外の「出張所」にあるATMだそうで。
これも何か原因があるのでしょうか。
業務改善命令が出ていた
確か去年にもシステム障害が起き、金融庁からの業務改善命令を受け、親会社のみずほフィナンシャルグループの坂井社長とみずほ銀行の藤原頭取が辞任するということがニュースになっていたことは記憶にも新しいですよね。
ですが辞任会見のようなものはしましたが、坂井社長の正式な辞任は今年の4月1日付だそうです。つまり、現在も在籍はしているということになります。
藤原頭取についても同じく今年の4月1日づけでの退任と発表されていますが、単なる異動の発表だそうで、理由は明記されていないようです。
結局のところ、舵取りはしていないのかもしれませんがお二人の在籍中にまたシステム障害があるとなると結構大きな問題な気がしますね。
新体制に移行したばかりですが、上手く移行ができていないのか、根本が解決していないのか。
なぜシステム障害が続くのか
個人的に気になって調べてみると興味深い記述がありました。
三大メガバンクと言われる銀行があります。
(旧第一勧業銀行・旧富士銀行・旧日本興業銀行)
(旧住友銀・旧さくら銀行)
皆さんもいずれかの銀行の口座はお持ちの方が多いと思います。
このように現在のメガバンクは合併によりできています。
三菱UFJ銀行や三井住友銀行が合併した時もシステムの変更は行われているようですが、みずほ銀行の場合、そのシステム変更の方法に問題があったようです。
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三井住友・三菱UFJは「片寄方式」
この2つの銀行は片寄方式という方法で新しいシステムを作ったようです。
一般的に銀行が合併した際に、システムを統合する時は、顧客や預金などの情報をどれか一つのシステムに全て移行する。
これが「片寄方式」になります。
とてもわかりやすいと思います。
みずほ銀行は「イイとこ取り方式」
しかし、みずほ銀行の場合、合併当初のシステム移行の際、別の新システムを考案していたようです。
それが、「イイとこ取り方式」だそうです。
みずほ銀行の場合、三菱UFJと三井住友と違い旧第一勧業銀行・旧富士銀行・旧日本興業銀行の3行が合併する形になっています。
この3行の良いところを取って新システムを組もうと考えたようです。
旧3行が使っていた複数の異なるシステムを残したまま「ゲートウェイ・システム」と呼ばれる中継プログラムを介して繋ぎ合わせるという方法を取ったそうです。
それが裏目に出た。
中心となるシステムがなく、「片寄方式」を取ることができなかったことが今回の障害の根本と言われているそうです。
良いとこ取りは個人的には素晴らしいと思う。が、しかし…
個人的には良いとこ取りっていうのは好きです。
お互いを尊重しあっているというか、ダメな部分を補い新しいものを作るという。
しかし、それをするにはメリットデメリットを見極める必要があると思います。
一つに統合する際に、出るメリットとデメリットもそうですが、新しいものを作るときのメリットデメリット。色々なパターンを想像してみると意外と結構出てくるものです。
ですが、みずほ銀行ほどの大きな銀行がそのメリットデメリットを見極めることができなかったとはあまり思えません。
きっと何度も何度も会議が行われ、様々な状況を想定した結果合併することを決断したはずなので。
ですが、みずほは合併後も「同じ担当の役員が3名いる」と揶揄されることもあったそう。
良く言えば、旧3行を尊重し対等である。
悪く言えば、旧3行が交わることなくバラバラだった。
と言えるのではないでしょうか。
いずれにしても、今回でもう10回目ぐらいになるのではないかというシステム障害。
そろそろ利用者も呆れてきている頃ではないかと思います。
別の銀行に乗り換えたという方も結構いると聞きますし、ここらで本腰を入れて改善策を練らないと危機を乗り越えることがより困難になる気がします。
昔はかなりお世話になっていたので、なんとか持ち直してほしいところですね。
皆様、まだまだ感染者数も増えてきておりますので新型コロナにはご注意ください。
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