陸上最大の動物であるゾウ。
動物園なんかで見ることができるので、その大きさを実感する事ができます。
アフリカゾウは体長5m〜7m
アジアゾウは体長5m〜6m
つまり陸上で一番大きな動物はアフリカゾウということになりますが、いずれにしてもとても大きいですよね。
細かい違いはありますが、今回はゾウという大きな括りで話をしたいと思います。
ゾウは物凄く耳がいい
ゾウと言えば一番目に付くのがやっぱり長い鼻。
あの鼻で小さなものでも掴んで口に運んでしまうから本当に器用ですよね。
もう一つはあの耳。
うちわのような大きな耳。
実はあの大きな耳は遠くの音を聞くためではないんです。
もちろん耳がいいのはいいのですが、ここからが面白い話なんです。
ゾウの耳は体温調節のためのうちわ
ゾウの聴力を知っている方は少ないと思います。
ゾウの聞こえる周波数の範囲は16Hz〜12000Hzと言われています。
では人間の聞こえる周波数の範囲はどれぐらいでしょう。
人間の聞こえる周波数は20Hz〜20000Hzと言われています。
つまり、聞こえる範囲だけで言えばゾウよりも広いと言えるんです。
動物園やテレビなのでゾウを見たときに、耳をパタパタと動かしているのを見たことがあると思います。
耳をパタパタと動かして風に当てることによって血流を冷まして体温の調節を行うためなんです。
ゾウの耳は音を聞くということよりも体温調節のために大きいということなんです。
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ゾウの耳は足の裏
ゾウは人間には聞こえない周波数(人間が聞こえる最低周波数は20Hz)で会話していると言われています。
つまりゾウが聞き取れる16Hzの周波数(20Hz以下)で会話してるんです。
ここまでならそうなのかぐらいで終わってしまうのですが、面白いのはここからです。
ゾウの足の裏はとても繊細で、足の裏で感じた刺激が耳まで伝達されることで音を聞いているという報告があるそうです。
その距離はなんと、30km〜40km離れた場所の音も聞くことができるそうです。
その為、雷の音や、遠くの地域での雨音までも聞き取っているのではないかと考えられているそうです。
さらに、ゾウの足の裏はひび割れていて、滑り止めの役割を果たしているとか。
また、人間の指紋のように個体によって違うそうです。
耳だけじゃなく知能も凄い
ゾウはとても高い認知能力を持っていると言われています。
動物園などの飼育下で育ったゾウは優しく接してくれた飼育員などには甘えたり、挨拶をすることもあるそうです。
逆に自分や仲間に危害を加えたり、危険を感じるような人間に対しては攻撃的になるそうです。
さらに凄いのが、人の言語の違いを聞き分けられるということ。
どういう頭脳をしているのかわかりませんが、過去にゾウを狩っていたマサイ族の言語を警戒したという報告もあるそうです。
さらに葬式をすることでも知られています。
死んだ個体の亡骸に対して、周りに集まり鼻で撫でるといった行動の記録もあるそうです。
この行動に関しては疑問点などがあるそうですが、仲間意識が強く優れた知能を持っていると言われています。
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ゾウは鏡像認知ができる少ない動物の一つ
ゾウは鏡像認知ができると言われています。
鏡像認知とは…
「鏡を見て鏡に映っているのが自分だとわかること」
です。
もちろん人間はこれができますが、小さい子供にはできないそうです。
人間でもできるのは2〜3歳からだとか。
ゾウもこの鏡像認知ができると言われています。
鏡像認知ができるという事はとても高い知能を持っていると考えられています。
人間にできることが同じようにできるという事ですからね。
他にも鏡像認知ができる動物は、チンパンジーやゴリラ、イルカ、イカ、ハト、ホンソメワケベラという魚が鏡像認知ができるらしいです。
こう考えると知能が高いというのも不安になってきますが…
魚がバカだとは言いませんが、あまり知能がいいというイメージがないもので。
鏡像認知ができる動物については、また後日書くとして。
とにかく、ゾウは見た目や大きさだけでなく、中身もとっても凄い動物なのです。
こういう事を知ってから動物園なんかでゾウを見るとまた見る目も変わってきてより一層楽しめると思います。
動物園に行かれる場合はコロナ対策を。
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